つまらない小説の特徴と改善法


 貴方の作品が面白くない理由は、文章力・ストーリーテリング・方向性の問題だよ、というお話です。

なぜ貴方の小説は人気が出ないのか


「頑張って書いた小説が全然読まれない……」
「自分では面白いと思うのに、おかしい……」
「所詮みんな流行のテンプレにしか興味がないんだ!」

 こんなことをつぶやく方を、たまに見かけます。

 創作についてよく知らない人ほど、こういう思考に陥ります。たしかに、今のweb小説界隈では面白いのに不人気な作品はごろごろと転がっています。環境のせいにしたい気持ちも頷けるというものです。

 しかし、それは本当に読者のせいなのでしょうか?
 貴方自身の技術に、問題があるのではないのでしょうか?

 まずはそのことを確認する必要があります。書き手なら「自分の創った作品は素晴らしいんだ!」と思い込みたいところですが、そんなふうに考えても改善点が見つからず、先が見えません。「もしかして自分の書いたものはクソなんじゃないのか……?」と疑うことも大切です。

 ということで今回は、つまらない小説の特徴についてまとめてみました。

文章の問題


 描写、表現での問題点を解説しています。

説明不足


 これが一番、物書きとして致命的な失敗だと思います。主に書き手の思考が飛躍しすぎている時に起こるもので、結果・結論は書かれているけど過程が省略されている傾向があります。書き手自身は内容を詳細に把握してしまっているばかりに、読者も分かっている錯覚したり、こんなこと書かなくても良いだろうと判断していることが多いです。

 小説やブログ記事のような散文は具体性が重要です。バカでも理解できるように書かなくてはいけません。特にシリーズ物のweb小説だと、読者によって読み始めたポイントが変わるため、重要な設定は何度も説明したほうが良いです。時間を置いて推敲すれば、大抵の場合はおかしい部分に気づくかと思います。

読者の想像できないものを書こうとする


 元々映画やマンガ好きで、小説を書き始めた人にありがちなパターン。SFやバトル物に多い傾向があります。この世にはまったく存在しない造形のものを、頑張って文章で説明しようとしているのですが……残念ながら読者は見たことがないので想像できません。人間は理解できない文章が続くと読む気を無くしてしまうので、ブラウザバックされます。

 小説においては、造形や動きはできるだけシンプルにしたほうが書きやすいですし、読者の負担も減ります。どうしても書きたい場合は挿絵をつけるべきですが、イラストレーターに頼むと少なからずともお金がかかりますし、投稿サイトによってはイラストを掲載できなかったりします。あとは、もうマンガでやったほうが良いですね。

ストーリーテリングの問題


 物語、プロット、キャラ作りでの問題点を解説しています。

主義・主張がない


 これは「つまらない」と言うより、「記憶に残らない」と言ったほうが的確かもしれません。現代ともなると物語のパターンは出尽くされており、どんな話を書いても既視感が出てしまいます。「今まで誰もチャレンジしなかったことを実践するぞ!」と意気込む人ほど「それ、昔の偉人がやったよ……」となってしまうので目も当てられません。

 技術や発想で売れたら作家冥利に尽きるものですし、否定はしませんが……その道は険しいものです。能力を持たない作家が記憶に残る作品を創るには、主義・主張がないと話になりません。つまり自分の――あるいは他人の――体験・好き嫌いを全面に押し出せば、誰かしらに刺さるものを書けるのです。一番簡単なのは私小説の要素を入れることですね。

シチュエーション作りが雑


 萌えを書こうとした時にありがちなパターン。ツインテールだの巨乳だの見た目の説明は十分にあるのですが、そういった記号は小説だとあまり重要ではありません。ツンデレや妹キャラといった属性を書く場合も同様です。読み慣れた人なら記号や属性だけで萌えるのですが、ビギナーにとっては「だから何?」としか思えないのです。

 例えば「なんの取り柄もない普通の男に、ヒロインが惚れました」と言っても、読者は「なんで?」と気になってしまいます。そのシチュエーションに至るまでの理由付けは、最低限でいいので提示しておきましょう。最悪「イケメンではないけど、なんかヒロインの好みだったから」でも良いです。後は「さぁどうして主人公はモテだしたのでしょうか?」と、ミステリー仕立てにするのもアリですね。

思考法の問題


 メンタル、マーケティング、プロデュースでの問題点を解説しています。

市場調査を異常に気にする

今流行りの小説に感化された書き手にありがちなパターン。あらゆる人気要素を忠実になぞっているのですが、出来上がるのは商業作品の下位互換。二匹目のドジョウが売れることはありますが、それはお金と時間をかけた場合のみに起こります。知識も技術もない素人が、テキトーに真似するだけでは完全劣化にしかなりません。

 市場調査はもちろん大事なのですが、個性がないと売れません。まずは小説投稿サイトの人気作品を読み漁って、次にトレンドを追いかけて「売れるパターン」を研究しましょう。次に「こうしたら売れるんじゃないか?」と仮説を立てて、執筆すれば良いです。大変ですが、市場調査を主体にするのなら、これくらいの努力は必要です。

恥を晒すのを嫌がっている


 思春期の方々に多いかもしれないパターン。思考、習慣、性癖……人は誰しも独特の――あるいは歪んだ――個性を持っています。それは作品のオリジナリティとなるのですが、表現の仕方を間違えると黒歴史になってしまいます。黒歴史になることを恐れて個性を排除して結果、凡庸になってしまった作品は多々ありますね。

 まず前提として、黒歴史を恐れてはいけません。これは僕の経験ですが、何もかも全て捨ててはっちゃけると、意外と人気が出たりします(現代でもエログロナンセンスが好きな人は多いんですよね)。田山花袋先生の『蒲団』も当時は「キモッ……」と言われていたそうですが、現代だとそうでもないですし、大学の講義で扱われるほどの名作になっています。



小説創作が上手くなるコツ


 結構長くなってしまったので、頭がこんがらがっちゃった人は、以下の2点を覚えましょう。


  • オリジナリティを作れ
  • 読者目線で推敲しろ


 自分の何が悪かったか理解できたら、次は作品の手直しだ!

 ……と言いたいところですが、リライトというのはかなり大変な作業です。手間暇がかかる分、得られる経験値も多いかと思いますが、まずは楽にスキルを磨くために、新しい作品を書くことをお勧めします。


この記事を書いた人

運営者:クロスグリ


 小説家志望の元ライター。
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