12月 2017


 カウンセリング技術を使って、相手からプライベートな話を聞き出す方法についてまとめています。

聞き上手になりたければカウンセリング術を身に着けよう


 突然ですが、心理カウンセラーというのは男女問わずめっちゃモテます。

 理由は、カウンセリングの基礎技術であるロジャースの三原則――受容、共感、自己一致――にあります。クライエント中心療法というものですね。

 受容とは、相談者の話している内容を受け入れること……具体的にいうと、相談者の感情や価値観を、無条件に肯定することです。つまり「怒ったり、バカにしたりしないよ」ということですね。

 共感とは、相談者の立場になって気持ちを汲み取ることです。これは最も一般的な技術で、普段の日常会話でも「そうだよねー。その気持わかるわー」と相づちをうったりしますよね。

 自己一致とは、自分の言ってることに嘘偽りがない状態のことです。相手の話に無理やり合わせて仲良くなろうとしても、不自然さは態度に現れてしまいます。嘘や隠し事はバレてしまうので、正直でいるほうが良好な関係を築きやすいのです。

 以上がカウンセリングの基本となります。心理カウンセラーがモテる理由がご理解いただけたでしょうか?

 というわけで、今回はカウンセリングの基礎技術を使いつつ、知り合った人と親密な関係を作る方法をご紹介します。

返報性の法則で聞きたい話を引き出そう


 人間は好きになった相手に対してプライベートな話をするものです。

 逆に「ついうっかり、大して好きでもない人にプライベートな話をしちゃった」という場合は、話し相手のことを好きになってしまうことがあるのです。前回の記事では「初対面の人と会話をする時は、お互いの共通点を探せ」と書きましたが、共通点を探すことによってプライベートな話を聞き出せる効果もあります。

 相手にプライベートな話をさせたいのなら、返報性の法則を使いましょう。人間は「誰かに何かを与えられたら、同様かそれ以上のものをお返ししたくなる」という心理があります。つまりプライベートな話を聞き出したい場合は、こちらからプライベートな話をしていくのが良いんですね。

大切な人のマインドカルテを作ろう


 当たり前な話ですが、聞き上手がモテる理由は「話を聞いてくれているから」です。

 相手と何度か会ってコミュニケーションをとっていくうちに「あれこの人、僕の話を聞いていると見せかけて、全然覚えてくれてない」と思ってしまったら、もしかしたら不信感を感じてしまうかもしれませんよね? 逆にちゃんと覚えてくれていたら嬉しいですし、相談役として頼りにしちゃうでしょう。相手の話は何かしら覚えておく必要があります。

 覚える内容は何でも良いです。重要なことじゃなくても大丈夫です。前回会った時の服装とか、好きな食べ物とか、とにかく印象に残ったものをメモしておきましょう。ここからがポイントなのですが、次に会った時に、その印象に残った部分に触れてみてください。

「この間は黒いカバンを持っていたけど、今日は青いカバンですね。新しいのを買ったんですか?」という程度で十分です。

 そうすることで相手は「この人は自分との会話を覚えているんだ」と安心します。

SNSでその人の本性が分かる


 最近はSNSで異性と知り合って、結婚する人が増えています。実生活上で知り合った異性よりも恋愛関係が長く続く傾向があるとのことで、SNSは自分と相手の相性を調べるうえで非常に便利なのですね。SNSはその人の趣味嗜好を調べる上でも役立ちますし、FacebookやTwitterのアカウントはぜひとも知りたいところです。

相手のことを褒めつつ否定する


 受容と共感をメインに会話していくと、どうしても相手の話を否定しづらくなります。

 自分の意見を抑えて会話すると上下関係が生まれやすくなりますし、何よりも自分自身が一番つらいですよね。相手の言ってることが間違っていると思った時は、間違っていると言ったほうが長期的に見て良好な関係を築けます。

 ただし注意してほしいのですが、相手の意見を全否定してしまうと高確率で気分を害されます。もし相手が不機嫌にならなかったとしても、自分の考えを0から100まで否定されてしまったら素直に話を聞けないでしょう。

 相手と意見が食い違った時は、部分否定で自分の考えを伝えましょう。まず最初に賛同できる部分について触れて、その次に自分の考えを伝えるだけで嫌な空気になる確率が減ります。相手の意見にまったく賛同できない場合は、とりあえず相手のことを褒めるか労いの言葉をかけておけばいいです。


 コミュ障でも参考になる、初歩的な会話術を解説しています。

初対面の会話は「共通点探し」が重要


 人間は、自分と似たような特徴を持っている人に親近感を感じます。

 自分に近ければ近いほど、自分のことを理解してくれそうだと感じたり、相手のことを理解できると思い込むんですね。言い換えると「この人は危険がなさそうだ」とリラックスできるのです。なので、初対面の人と仲良くなりたいのなら共通点を探す必要があります。

 心理学的には「共通点探しは、最初の3分以内に行うのが効果的だ」と言われています。共通点はこじつけでも良くて、たとえば相手の職業が銀行員だとしたら「僕の友達も銀行員なんですよ」くらいのもので十分です。

 コツを掴めば簡単に行えるテクニックですが、「そもそも共通点探しをするまでの会話が分からない」という人もいるかと思います。

 というわけで、今回は初歩的な会話術をご紹介します。

相手の目を見る


 相手の目を見ないで話すと「人の話を聞いてないんだな」とか「心を開いていないんだな」と思われてしまいます。後は嘘をついている場合や、やましいことがある時も、人は目をそらしがちです。何にせよ「目をそらす」という行為は基本的に良い意味はありません。上を見ている時は考え事をしていると思われるので例外ですが。

 そのような印象を与える人間に対して、積極的に仲良くしようと思う人はいません。まずは第一印象の時点で友好さをアピールする必要があるので、相手の目を見て話しましょう。

相手が話し終えてから喋る


 これは男性に多いのですが、とにかく相手が話を遮る人がいます。

「頭が疲れてる時はカフェインよりも糖分摂ったほうが良いよ。たとえばブドウ」
「でも砂糖って吸収されるまでに時間かかるじゃん」
「いや、ブドウ糖なら吸収早いよ。森永のラムネ」
「糖分摂りすぎると血糖値上がって眠くならない?」

 話し手のほうは、言いたいことを最後まで話すことで気持ちよくなります。話を遮られて不快に思うことはあっても、快く思うことはありません。特に上の会話例だと、最後まで聞いたほうが効率的です。

スリーポイントプロフィール


 スリーポイントプロフィールとは、自分の象徴する言葉を3つ用意して、それを軸にした3分程度の自己紹介です。趣味や職業でも良いですし、他人からよく言われる言葉でも構いません。僕の場合は「読書(ライティング含む)」「猫」「気分屋」ですね。こういった自己紹介をあらかじめ用意しておくことで、早めに共通点探しへと移れるわけです。

 ここでポイントとなってくるのは「強みと弱みを両方見せておく」ことです。強いところばかり見せると共感しづらいですし、弱いところばかりだと見下されることもあります。強みと弱みを両方出したほうが、人間味があると思いますよね。

バックトラッキング


「趣味は読書です」
「読書が趣味なんですね。小説が好きなんですか?」
「はい。主にライトノベルを読みます」
「ラノベですか。僕の友達も好きなんですよ。最近どういうのが流行ってるんですか?」

 バックトラッキングとは、相手の言葉を復唱して、質問を付け加える会話術です。オム返しとも言います。非常に簡単なテクニックで、これだけで会話を続けられますし、相手に好印象を与えやすいです。

 慣れてきたら、相手の言い回しを少し変えたり、質問の直前に共感を示したりすることで、さらに効果が増します。

僕の会話パターン


「はじめまして。クロスグリと申します。ライター業をしています。○○さんは何をされている方ですか?」

「大変そうですね。休日は何して過ごされていますか?」

 1,趣味がある場合
「面白そうですね。どれくらい続けられているのですか?」

 2,趣味がない場合
「あー分かります。僕もつい何もせずに過ごしちゃうことがあります。でも、だらだらしてるだけじゃ気持ち的に休めない時もありますよね。たまにストレスとか溜まりませんか?」



 細かい部分は省いていますが、大体こんな感じで会話しています。

 時と場合によって対応を変えていますが、相手の好きなことを喋らせるという目的は一貫しています。具体的には、趣味か愚痴が多いですね。どちらも話すとすっきりする類のものです。

 ものすごくパターン化しているため、慣れたら誰でもできると思います。これで相手を褒めたり労ったりしていれば、会話はかなり続きます。

 スマホアプリを使えば、初対面の人とチャットや通話ができたりするので、まずはそれで鍛えることをオススメします。


 継続力を養うには、良いグループに入るのが一番簡単だよという話です。

コミュニティに所属すれば先延ばしはなくなる


 これまで様々な先延ばし克服方法を書きましたが、一番簡単な方法は「コミュニティに所属すること」です。

 人間は社会の中で暮らす生き物なので、周囲に溶け込むための同調性を身に着けています。つまりは所属するコミュニティによって、生活習慣や考え方が変わりますし、さらに性格そのものが別人のようになってしまうこともあるのです。

 同調性を使って物事を学ぶことを、心理学では「モデリング」と言います。簡単にいえば「真似」や「模倣」という意味です。人間は親しい人から影響を受けやすい性質があるため、良いコミュニティに入って仲良くしているだけで、自分自身を良い方向へ変えることができるのです。

 ただ所属するだけなので特に解説することは少ないのですが、具体的な方法と小話を紹介いたします。

課外活動をしよう


 心理学者のアンジェラ・ダックワースの研究によると、2年以上の部活動経験者は、非経験者よりも継続力が高い傾向があるとのことです。

 この話は「課外活動の経験があれば、別の活動でも継続できる能力が身につくよ」という話なので、活動内容や、成績は関係ありません。大事なのは「その課外活動で進歩した感覚を得られたか」なので、とりあえず何でも良いので課外活動をしてみましょう。「みんなと一緒になって、同じ目標に向かって課題に取り組んだか」というのがポイントとなりますので、そこだけは注意してください。

色んな人と仲良くなって、同調性を扱う


 当然の話ですが、いくら良いコミュニティに所属していても、誰かと仲良くならないと効果はありません。

 まず最初に、誰か1人と仲良くなりましょう。面倒見が良く、交友関係が広そうな人に相談を持ちかけてみたり、同期の人と世間話をしてみたり。積極的に話しかけていって、どんどん交友関係を作っていきましょう。その後は進歩を報告したり、課題に付き合ってもらったりしていけば、コミュニティの立派な一員となれます。

 レベルの高いコミュニティに所属すれば、それだけ成長の機会に恵まれます。しかし、あまり厳しすぎるところですと脱落の危険性もあるので、自分に適した場所を選びましょう。SNSや大規模オンラインサロンも視野に入れておくと、選択肢が広がります。

ちゃんと活動はしよう


 書くまでの話ではないかと思いますが、ちゃんとした活動をしていないコミュニティに所属しても、変な影響しか受けません。

 特に大学サークルだと形だけの身内グループがあったりします。自分の興味のあることをするのが理想的ですが、コミュニティに関しては「何をするか」よりも「誰とするか」のほうが大事です。


 ドラッグ・ゲーム・娯楽に打ち勝って、勉強や仕事ができる方法を解説しています。

誘惑は論理的に潰そう


「もうゲームはしないと固く誓ったはずなのに……」
「休日は小説を書こうと思っていたのに、ずっとゲームばかりしていた」
「気がついたら遊んでしまうんだ」

 最初に断言しておきますが、一時的な感情で目標を掲げても、誘惑には勝てません。

 世の中、勉強や仕事よりも楽しいものがたくさんあります。アルコールを摂取すれば簡単に愉快な気分になれますし、ゲームはハマりやすいように作られています。誘惑とは、強力だから――感情を支配されてしまうから――誘惑と呼ばれているのです。

 感情で制御できないものは、理性で制御するしかありません。我が身を苛む誘惑について論理的に、具体的に対処法を考えることで、撃破することができます。

 というわけで、今回は誘惑の対処法について紹介します。

誘惑のマイナス面を考える


 まずは誘惑(主にドラッグ類)への嫌悪感を増すために、マイナス面について考えましょう。主にお金、健康、時間についての話になるかと思います。

 たとえば貴方がアルコール好きだったとしたら、お酒を飲んでしまうことでどれだけの損失をしてしまうのか考えてみましょう。お酒趣味のせいで年間いくら使っているのか、どれだけの寿命が縮んでいるのか、酔いが覚めるまでに何時間かかっているのか……。それを紙に書いてまとめてください。できるだけ多めに見積もるのがポイントです。

 次に、損失したお金や時間を、別のものに活かしたらどれだけ利益を得られるのか考えてみましょう。お酒に年間20万円ほど使っていたとして、それを投資に回したら? 家賃に回したら? アルコールが抜けるまでの数時間を資格取得の勉強に回していたら?

 ここで大事なのは、できるだけ具体的に計算してみることです。

キューを減らす


 心理学では、一連の動作のきっかけとなるものを「キュー」と言います。たとえば「自宅にいると、つい漫画を読んじゃって勉強できない」とか「ご飯を食べた後は必ずタバコを吸いたくなる」といったものですね。

 誘惑に繋がるものは積極的に排除していきましょう。ドラッグ類は思い切ってすべて捨てるのが理想的です。またドラッグを買ってしまうでしょうが、買うたびに捨てましょう。タバコの場合だと、1本だけ吸って残りはゴミ箱に捨てると、経済的ダメージが大きいので嫌悪感が増します。

 スマホやパソコンなど、捨てられないものがある場合はカフェやレストランに行くといいですね。パソコンで仕事する場合は、専用機を買うと良いです。オフィスソフト以外入っていないと遊び方が大幅に制限されますし、何より金を支払うことでモチベーションが上がります。

有益なキューを作る


 勉強・仕事に入るためのキューを作っておくと、すんなりと課題に取りかかることができます。クリエイター業をされている方でも、仕事をする前の儀式があったりしますよね?

 キューとなるものは何でも良いですし、最適なものは人によって違います。僕の場合はブログ記事を書く時はジャズかドラムンベースを聴きますし、読書する時は耳栓をつけます。キューを作ることで「やる気がない時でも、音楽がかかるだけで執筆意欲が湧き上がる」というような条件付けが生まれます。有名な、パブロフの犬というものですね。

 他には好きな人の写真をテーブルに置いてみたり、PC用メガネをかけたり。上述の「カフェやレストランに行く」というのも十分なキューとなります。「作業前にタバコを吸う」とか「コーヒーを飲む」とかだと弱いです。大事なのは、キューが持続して存在していることなので。「タバコを吸いながら作業を始める」だとキューになります。

誘惑を作業開始の合図にする


 上述のとおり「タバコを吸いながら作業を始める」ことで、逆にタバコという誘惑をキューとして利用できます。お酒のように娯楽時間が長くて脳機能を低下させるものはキューとして利用できませんが、たとえば「モニターをふたつ用意して、YouTubeを見ながらブログ記事を書く」とか「ゲームの単純作業をしつつ、勉強をする」ということも可能です。

 後は、目先の課題を終わらすご褒美として、あとで誘惑に乗っかるという利用方法もあります。「仕事が終わったら、お酒を飲みに行く」とか「1時間勉強したら、30分ゲームする」とかは、普通にやっている方もいますよね。

誘惑も時には大事


 嫌なことが多い現代社会では、誘惑も大事なストレス発散方法です。ドラッグは寿命を減らすとは言いますが、ストレスで病気になったり、自殺してしまうくらいだったら元も子もありません。あまりストイックになりすぎないように注意してください。


 勉強時間を増やしたり、行動力を上げるための方法を解説しています。

目標は「社会で役に立つか」が大事


 人は誰しも何かしらの達成願望をもっています。

「理想的な自分になりたい」
「思い描いた生活を送りたい」
「あの人みたいに頑張りたい」

 しかし、そういった目標は得てして難しいものです。簡単なら、そんなことを考える必要もないですからね。

「やっぱ面倒くさいや」

 大抵の場合、この一言で夢が崩れてしまいます。

 もし貴方が面倒臭さに負けてしまう場合は、目標設定のやり方を変えてみると良いでしょう。


 心理学者のデビット・イェーガーは実験で、学生たちに以下の質問をしました。

「どうしたら世の中は良くなると思いますか?」
「貴方が今勉強しているもので、世の中の役に立ちそうなものはありますか?」

 学生たちに、以上の質問をして「人生の目的」について考えさせてみたところ、なんと勉強の時間が約2倍にも増えたそうです。

 人間は本能的に「愛」と「名誉」を欲しています。誰かに好かれる人間は、生存競争において非常に有利だからです。たとえ誰かが死にそうになったり、安全を脅かされそうになったとしても、好きな人だったら無償でもいいから助けてあげたくなりますよね?

 だから社会で役に立てることを嬉しく思いますし、そのためなら闘志を燃やせるのです。目標設定が「自分のため」で終わっている人は「他者のため」を考えてみると良いでしょう。「友達のため」や「家族のため」でも十分な効果があります。

 その他にも、効果的な目標設定方法はありますので、今回はそれをご紹介します。

目標の細分化がカギ!


上から上位、中位、下位。本来はもっと階層分けされている。

 目標にも様々な種類があり、大まかに分けて「上位目標」「中位目標」「下位目標」があります。

 上位目標とは、「社会の役に立つか」「誰の助けになるか」といった、愛と名誉の目標です。上述で説明したものですね。まず最初に上位目標を決めることから始めましょう。

 中位目標は、上位と下位を繋げるための目標です。大抵の場合は職業やライフスタイルに関連したものになるかと思います。例えば「お金を儲けたいから投資家になる」とか「サラリーマン嫌だから専業クリエイターになる」といったものです。

 下位目標は、近いうちに達成しなくてはいけない課題や、習慣化したい行為になります。「週に一回、スポーツジムに通う」とか「今月買った本を何日までに読み終える」というようなものですね。ToDoリストとも言います。

先延ばしを利用して生産性を上げよう


 目標の設定が終わったら、後は下位目標をひたすら潰す作業に入ります。

 しかし、ここで問題になってくるのが先延ばし癖や、急なトラブル。「毎週日曜日はスポーツジムに行くようにしてたけど、今日はどうしてもやりたくない」……もしくは、やりたくても出来ない場合もありますよね。

 そんな時は、別の下位目標に逃げましょう。スポーツジムに行く代わりに読書しても良いですし、これからやりたいものに関して計画を練る程度でも良いです。とにかく「今日も何かしたぞ」という達成感を味わうことを優先してください。

 目標のレベルを下げるのも手です。「スポーツジムには行きたくないけど、散歩くらいならできる」という場合もありますよね。しかし、目標レベルを下げることに慣れると日々の進歩が落ちてしまうので注意しましょう。

本来は「目標がない」ほうが理想的


 一番簡単かつ強いのは、目標なんか一切立てずに、目先の課題自体を好きになることです。心理学的には「内発的動機づけ」というものですね。

 しかし、意識的に内発的動機づけを作り上げることは難しいです。僕は大学時代、心理学教授に「目先の課題を好きになれる方法はありますか?」と質問したことがありますが、「そんなものはない」と答えられました。きっかけとか、環境整備くらいは人為的に作れますが、後は運次第のようです。

 ですので、目先の課題を好きになれない人は、効果的に目標設定する必要があります。


 三日坊主を治し、すぐ行動できる方法として、締切日(プリコミットメント戦略)の設け方を解説しています。

タイムリミットの重要性


とある作家志望の1日
 僕は心に固く誓ったはずだ。

 近いうちに、長編小説を書き上げてみせると。

 しかし、気がついたら、今日も1日が終わっていた。

 昨日も、一昨日も何もしなかった。おそらく明日も明後日も、何もしないだろう。

 なぜだろう……僕はやる気はある。自分の掲げた目標を達成し、自己実現欲求を満たしたい。なのに、身体が言うことを聞かない。

 このまま僕は何もかもが中途半端に終わってしまうのだろうか。

 それだけは嫌だ。僕はやればできるんだ。成長したい、成功したい。理想の自分に近づきたいんだ。そのために僕は生きているのだから。

 胸が締めつけられる気分になる。涙が出てきそうだ。

 それでも僕は、明日も自堕落な生活を送るだろう。


 誰しも、こんな気分になったことがあるのではないでしょうか?

 やる気はあるのに、行動したくない……。なぜこのような現象が起きてしまうのかというと、切羽詰まった理由がないからです。行動しなくても自分以外は誰も困らないし、その自分も「僕はこういう人間だから」と諦めさせてしまえば、問題はないわけです。

 人間は、今やる必要のないことは一生やりません。大学のレポートは締切日ぎりぎりまで手をつけませんし、小説や漫画といったクリエイティブな仕事よりも――目標のために作業するのであれば――他の遊びを優先してしまいます。

 逆に言うと、今やる必要を作れば人は動きます。正当な納期があるもの……学校や仕事の作業なら、大抵の人は課題をこなしますよね? プライベートでも同じように締切日を設けてしまえば、ちゃんと行動できるようになるのです。

 というわけで、今回は締切日の設け方を解説します。

締切日は細かく決めよう


 締切日のない課題に関しては、自分で締切日を決めましょう。ここで大事なのは、逃げ道を作らないように細かく決めておくことです。「僕は夏休み中までに○○をする!」だけでは、後々面倒くさくなってきた時に約束事を都合よく改変してしまいます。

「たしかに僕は夏休み中までに小説を書くと言ったけど、長編を書くとは言ってない。5000文字の掌編なら書いたから、約束は守った」

 ……これでは締切日を作った意味がありません。


  • 目標と日時
  • ご褒美と罰則
  • 誰かと契約を結ぶ


 少なくとも、この4つはきちんと決めておきましょう。

締切日管理にはアプリや紙を使おう


 大抵の人間は、締切日ぎりぎりになるまで動きません。なので、できるだけ日時は短めに設定する……つまり締切日の分割をすると良いです。それが難しい場合はスマートフォンのカウントダウンアプリで締切を数値化したり、毎日の作業内容を日記につけておくのが効果的です。

 作業を習慣化させたい場合は、ToDoリストを使うと良いでしょう。毎日決まった時間にやるべきことをお知らせしてくれるアプリは便利です。紙でスケジュール表を作って、自室の見やすい位置に貼り付けておくのも効果があります。

ご褒美と罰則の、適切な与え方


 特に、ご褒美と罰則を決める場合は、保有効果とプロスペクト理論を組み合わせましょう。まず最初に自分へのご褒美を与えて、「目標を達成できなかった場合は、事前に与えられたご褒美を失う」という罰則を作れば、行動力が増します。ご褒美を用意できない場合は……もっと単純に、罰則としてお金を支払うだけでも良いです。

 誰しも損をすることが嫌いですし、債務を負えば一刻も早く履行したくなるものです。しかも「自分の所有物を奪われるかも!」となると――愛着のあるものであればあるほど――動かざるを得なくなります。なので「○○ができたらご褒美」よりも「○○ができなかったら罰」のほうが効果的です。

やりたいことを公言しよう


 ここが一番大事なポイントですが……締切日を設けたら、それを誰かに公言しましょう。自分だけが知っている約束事など、存在しないのと同じです。罰則に関してもお友達を利用して「約束が守れなかったら、大事にしてる本をあげるよ」という契約を結ぶと良いですね。

 周囲に約束できる友達がいなかった場合は、SNS上の知り合いの頼むか、stickKのようなサイトを利用しましょう。それも難しい場合は……もういっそのことクラウドソーシングで誰かと契約を結ぶか、コーチをお願いするしかないと思います。誰かを雇うのにも保有効果が発生するので、先にお金を支払うのも選択肢としてはアリです。

【まとめ】たまには無駄な時間を過ごそう


 今回は先延ばし克服方法としてプリコミットメント戦略を紹介しました。

 この方法は非常に強力ではあるのですが、使用者のメンタルに負荷がかかります。あまりやりすぎると精神的苦痛により、心身の健康を崩す可能性があります。頑張りすぎた反動で、何も作らなくなった有名クリエイターは多いですよね。

 先延ばしは悪いことばかりではありませんし、無駄な日がないと心が休まりません。何事も加減が大事ですから、自分を追い詰めすぎないようにしましょう。心が折れてしまったら、修復に時間がかかって逆に非効率ですので。


 フリーランスになる方法……というか、続け方や日課について説明しています。

社畜サラリーマン時代の終焉


 これからの時代は、1人ひとりが仕事を作り、1人で仕事をすることになるでしょう。

 言い換えると「趣味を仕事にする」が当たり前になるのです。

 2025年には4Gの後継である「5G」という通信規格が登場します。これによって技術革新が起こり、AIの普及率が跳ね上がることでしょう。多くの仕事が人工知能に奪われ、失業者が増え、企業の寿命はますます短くなると予想できます。

 政策としてベーシックインカムが実現すれば失業しても問題ないのですが、現段階では実験データも少なく、どのような結果になるのかは不透明すぎます。なので今のうちに、個人個人ができる限りの準備をしなければなりません。

 ……なにやら専門用語が多くなってしまったので、簡単に書きます。

めっちゃ語彙力落として説明するよ!
 機械めっちゃ強くなる!

 お仕事がなくなる!

 ニートが増えるし、企業も潰れちゃうかも!?

 だから、今のうちに自分一人で食っていける能力を身につけようぜ!


 ということで、今回はフリーランスに必要な能力について紹介します。

自分でモチベコントロールすること


 普通にサラリーマンとして働く場合は、モチベーションについてあまり考えなくても良いです。組織に所属している以上、働かなければ罰則が与えられますし、黙っていても仕事をもらえるからです。しかし、フリーランスとなると叱る上司はいないし、自分で動かなければお金は稼げません。

 業種によっては、下手したら一日中引きこもってるなんてこともあります。日頃から体調管理をするのは当然として、適度にストレス発散しつつ課題と向き合う必要があります。あとは、常に成長を感じるために、勉強し続けることも大事ですね。フリーランスは「好きな時に好きなだけ働ける職業」ではなく、「日々の努力の積み重ねをする職業」です。



毎日勉強すること


 今や誰もがインターネットに接続している現代……ネットなしでは仕事ができない時代となりました。常に世界を引っ張り続けているIT業界では、3年おきにパラダイムシフト(時代の変化)が起こります。ちょっと前ならスマートフォンを持つ人は少なかったですし、今では一般市民が仮想通貨を所持しています。ちなみに数年後には、スマートグラスや自動運転が普及されると予想されているようです。

 新しいものが世に出回ると、社会の構造は一気に変わります。それまで通用していた技術がガラクタになることがありますし、逆に今まででは考えられなかった働き方もできます。だからできることを増やすために様々な学問や芸能に触れることは大事ですし、最新のニュースを追い続ける必要があるのです。

コミュ力を上げること


 フリーランス……「個人事業主」「自営業」とも言います。つまり自分一人で事業・営業をしていかないと、成立しない仕事なのです。世の中には「1人でブログ運営して、月収100万円以上稼いでるよ?」という人もいますが、真似しようと思ってできるものではありません。

 友達がいればいるほど、仕事の幅は広がっていきます。自分にあった案件を紹介してもらえることもありますし、友達と共同で会社を立ち上げることもあります。信用できる人が近くにいれば、メンタルが弱りにくくなりますしね。だから色んな人と出会うことは大事ですし、自分がどんな人間がよく知ってもらう術を持ったほうが良いでしょう。


 主に自宅で読書・勉強・デスクワークする時に役立つオススメ商品・文房具を紹介しています。

多少の出費で、デスクワークの集中力を上げられる


 読書や勉強は、脳に負荷がかかる知的遊戯です。

 数十分から数時間も集中しなくてはいけないので疲れますし、気が散ってしまうこともあります。できるだけ面倒事を排除して、集中できる環境を作りたいですよね。

 今回は僕が実際に使ってみて「これは読書に便利だ!」と思った商品を紹介いたします。

"ブックホルダー"で疲れにくい読書ライフを


 ずっと本を読んでいて、肩や腰が痛くなった経験はございませんか?

 Maloblaのブックホルダーは、仰向けに寝っ転がりながら、読書ができるようにしてくれるアイテムです。


 上の画像のように、本をブックホルダーに固定してお腹に乗せれば、全身に負荷がかかることなく読書を楽しめます。

 腕が疲れることはありませんし、枕を調整すれば首も痛くなりません。何時間でも本を読み続けることができるので、休日に自宅でゴロゴロする時に最適です。リラックスした状態で勉学に励むことができるので、集中力も持続しやすいです。

 棒部分は伸縮可能です。文庫本、ハードカバー、辞書など……幅広く対応できます。

"防音イヤーマフ"で騒音とはおさらば


 近隣の物音、選挙カー、訪問セールス、スマホの通知……。たとえ閑静な住宅街に住んでいたとしても、読書の邪魔になる音はたくさんあります。

「一度途切れた集中力を取り戻すのに、平均で15分程度かかる」という研究結果があります。本を読む時はできるだけ外部から刺激を受けたくないものですね。

 そこで頼りになるのが、防音イヤーマフです。耳栓をつけてイヤーマフを被れば、周囲の音はほとんど聞こえなくなります。

 Fnovaの遮音値 34dBのイヤーマフを使ったところ、手に持ったiPhoneを音量最大にしても「耳をすませば少し聞こえるかな?」というレベルにまで音を遮断できました。

 イヤーマフは読書だけではなく、勉強やデスクワークも快適にしてくれます。図書館やカフェでも騒がしい時代ですので、様々な場面で役立ってくれるでしょう。

"ブックダーツ"で気になった箇所をマークしよう


 本を読んでいて、こう思ったことはありませんか?

「このページは大事だ」
「ここは後で読み返したい」

 そのような場合はページの端を折るか、付箋をつけるのが一般的です。しかし、本は傷つけたくない人もいるでしょう。付箋も強度が心配になります。

 そこで第3の選択肢に入るのが、ブックダーツです。ページを傷つける心配はなく、金属製なので強度は十分で、繰り返し使うことができます。デザインも格好良いので読書のモチベーションが上がるでしょう。


 難点は、本によっては文章を隠してしまうこと。文庫本なら縦に差し込むことでぎりぎり邪魔になりません。


 ハードカバーなら縦でも横でも大丈夫です。


 たくさん挿入すると、本が少し膨らみます。薄さに関しては付箋に軍配が上がりますね。

 ブックマークとしてはやや高めなのも、気になるところですね。大事な本を読む時に使いましょう。

"クリップボード"で書ける場所を増やそう


「立ったまま、もしくは膝の上でメモを取りたい」
「布団で寝っ転がりながら文章を書きたい」
「カフェやレストランで勉強したいけど、紙にテーブルの汚れがつきそうで嫌だ」

 そんな時にクリップボードを使う方は多いかと思います。

 100円ショップでは「紙を止めるだけ」のものが置いてありますが、実はクリップボードも多機能化が進んでいます。Homehaloのものは手帳型で、たくさんのA4用紙を持ち歩け、小物入れも充実しています。

 僕はA4の紙を何十枚かと、栞を入れて持ち歩いています。外出先で資料やコピー用紙を収納するのにも役立ちます。書いた紙を、大口のポケットに移動できるのが一番気に入っています。

 クリップボードとしては重めなのが難点ですが、布団の中で勉強する僕としてはお勧めの一品です。

"ミニクリーナー"で憎き消しカスを掃除


 僕は勉強やメモをしている時、消しゴムを使うのが大嫌いです。

 なぜなら、消しカスが出るから。図書館やカフェだと気にしませんが、自宅の床に消しゴムを落とすのが嫌なんですよね。かといって、消しカスを捨てるために立ち上がってゴミ箱に向かうのもストレスがかかります。

 そこで出会ったのが、ミドリのミニクリーナー。ミニカーのような形をしており、手で紙上を走らせることで内部のホウキが回転し、チリトリ部分にゴミが掃かれます。

 ミニクリーナーを使えばゴミ箱に向かう頻度が劇的に減るので、勉強に集中できるようになりました。

 正直なところ魅力を感じない人のほうが多そうですが、僕と同じように消しカスが大嫌いな人なら、買っておいて損はありません。


 web小説における感想・レビュー活動の利点と、今後の展望を書いています。

全員が書き手とレビュアーを掛け持ちする時代が来る


 最近、他人のweb小説に感想を寄せる「レビュアー」が人気になってきています。

「素人の小説を読んで、わざわざ感想を書くなんて暇人なんだな」

 そう思う方がいらっしゃるかもしれませんが、それは大間違いです!

 レビューをすれば書き手は喜びます。
 今後レビュアーが増え続ければ業界活性化にも繋がります。

 しかし、それよりも大事なことがあるんです。

 レビュー活動は自分のためになる!

 レビュアーが流行ってきているとはいえ、まだまだ頭数が少ない現状です。もっと増えてくれると良い世の中になるとは思いますが、1年以上レビュー活動をした自分から言わせれば「得することばっかなのに、なんでみんなやらないの?」といった気持ちです。

 というわけで、今回はレビュアーになることのメリットを紹介します。

友だちが増える


「与えよ、さらば与えられん」

 という言葉があります。これは聖書の一節ですが、実際に心理学では「たとえ嫌いな人が相手でも、何かを貰ったらお返しをしたくなる」という研究結果が出ています。ギブアンドテイクは、とても強力な法則なのですね。

 誰からも感想を貰えない、そもそも読まれない……もし貴方が一人ぼっちで悩んでいるのなら、まずは誰かが書いた小説を読んで、感想を書きましょう。最初は思うようにお返しが貰えないかもしれませんが、続けることで友達が増えて、影響力が高まります。

小説に対する理解が深まる


「小説をレビューする」ということは、創作に対する良し悪しを語ることになります。今までは「好き」「尊い」としか言えなかったものに対して「~だから良い」と言えるようになれば、考察力が上がって自分なりの方法論を作れますし、自分が小説を書く時に大きな武器となるでしょう。

 他人の作品を読んだり感想をつける時は、興味のないジャンルほど効果的です。まったく知らない分野では珍しい技術が使われていたりしますし、とても面白いです。慣れない文章を読むと、脳に刺激が与えられるので知性も磨かれます。

相互評価や自動RTに頼る貴方の未来は暗い


 ここでひとつ、僕が創作したAさんの話をしましょう。

 Aさんは小説投稿サイトから書籍化を目指していました。書籍化するにはサイト内のランキング上位に掲載される必要があったため、SNSや掲示板で相互評価をして、ポイントを集めていました。

 Twitterでは自動ツイート・自動フォローのbotを作って無差別に他人の小説をリツイートします。フォロワー数は5000にも上りましたが、ほとんどがbotでした。でも数字は立派だし、他人との交流に興味がなかったので、特に気にしていませんでした。

 時間をかけた結果、ようやくランキングに載ることができました。「これで自分の作品は人気間違いなしだ!」……Aさんはそう思っていましたが、書籍化の話は来ないどころか、大した反響もなくすぐにランキングから外れてしまいました。

 それもそのはず。Aさんの作品は通報されていて、サイトの運営から削除されてしまったのです。今までの苦労が水の泡となってしまったAさんはやる気を失い、小説を書くのが嫌になってしまいました。


 Aさんはその後、web小説界隈でレビュー企画が流行っていることを耳にしました。書き手同士が互いの作品を読み合ったり、感想をつけているレビュアーたちがとても楽しそうに見えます。Aさんは、あることに気づきました。

「レビュー活動してる人たちは、フォロワーが多い!」

 しかも、Aさんのフォロワーと違ってbot化してるアカウントは少なく、色んな人と毎日のようにリプライを送り合っています。レビュアーさんが小説やブログ記事を書いてツイートすると、たくさんの「生きた人たち」がリツイートしてくれます。

「こ、これが本当の宣伝……本当のセルフプロデュースなんだ……!」

 そう気づいたAさんは、色んな人の作品を読んで感想をつけるようになりました。書き手たちの小説企画にも参加して、順調に「生きた人たち」と知り合いました。AさんはTwitterが楽しくなり、毎日のようにフォロワーさんと交流していきます。

 書籍化への道は遠いままでしたが、不思議とやる気はなくなりませんでした。それどころか小説を書きたい意欲がどんどん増していきます。仲間と小説で遊びたかったのもありますが、レビュー活動で思いついた自分なりの小説理論を試したくなったのです。

 Aさんはめきめきと腕を上げて、ファンの数も増えていきます。今度はズルをしなくてもランキングに掲載されるようになり、さらにフォロワー数は加速していきました。そんなある日、Aさんの元にひとつのメールが届きます。

「○○社の編集部です。貴方の書いた小説を書籍化させてください」


 貴方の作品が面白くない理由は、文章力・ストーリーテリング・方向性の問題だよ、というお話です。

なぜ貴方の小説は人気が出ないのか


「頑張って書いた小説が全然読まれない……」
「自分では面白いと思うのに、おかしい……」
「所詮みんな流行のテンプレにしか興味がないんだ!」

 こんなことをつぶやく方を、たまに見かけます。

 創作についてよく知らない人ほど、こういう思考に陥ります。たしかに、今のweb小説界隈では面白いのに不人気な作品はごろごろと転がっています。環境のせいにしたい気持ちも頷けるというものです。

 しかし、それは本当に読者のせいなのでしょうか?
 貴方自身の技術に、問題があるのではないのでしょうか?

 まずはそのことを確認する必要があります。書き手なら「自分の創った作品は素晴らしいんだ!」と思い込みたいところですが、そんなふうに考えても改善点が見つからず、先が見えません。「もしかして自分の書いたものはクソなんじゃないのか……?」と疑うことも大切です。

 ということで今回は、つまらない小説の特徴についてまとめてみました。

文章の問題


 描写、表現での問題点を解説しています。

説明不足


 これが一番、物書きとして致命的な失敗だと思います。主に書き手の思考が飛躍しすぎている時に起こるもので、結果・結論は書かれているけど過程が省略されている傾向があります。書き手自身は内容を詳細に把握してしまっているばかりに、読者も分かっている錯覚したり、こんなこと書かなくても良いだろうと判断していることが多いです。

 小説やブログ記事のような散文は具体性が重要です。バカでも理解できるように書かなくてはいけません。特にシリーズ物のweb小説だと、読者によって読み始めたポイントが変わるため、重要な設定は何度も説明したほうが良いです。時間を置いて推敲すれば、大抵の場合はおかしい部分に気づくかと思います。

読者の想像できないものを書こうとする


 元々映画やマンガ好きで、小説を書き始めた人にありがちなパターン。SFやバトル物に多い傾向があります。この世にはまったく存在しない造形のものを、頑張って文章で説明しようとしているのですが……残念ながら読者は見たことがないので想像できません。人間は理解できない文章が続くと読む気を無くしてしまうので、ブラウザバックされます。

 小説においては、造形や動きはできるだけシンプルにしたほうが書きやすいですし、読者の負担も減ります。どうしても書きたい場合は挿絵をつけるべきですが、イラストレーターに頼むと少なからずともお金がかかりますし、投稿サイトによってはイラストを掲載できなかったりします。あとは、もうマンガでやったほうが良いですね。

ストーリーテリングの問題


 物語、プロット、キャラ作りでの問題点を解説しています。

主義・主張がない


 これは「つまらない」と言うより、「記憶に残らない」と言ったほうが的確かもしれません。現代ともなると物語のパターンは出尽くされており、どんな話を書いても既視感が出てしまいます。「今まで誰もチャレンジしなかったことを実践するぞ!」と意気込む人ほど「それ、昔の偉人がやったよ……」となってしまうので目も当てられません。

 技術や発想で売れたら作家冥利に尽きるものですし、否定はしませんが……その道は険しいものです。能力を持たない作家が記憶に残る作品を創るには、主義・主張がないと話になりません。つまり自分の――あるいは他人の――体験・好き嫌いを全面に押し出せば、誰かしらに刺さるものを書けるのです。一番簡単なのは私小説の要素を入れることですね。

シチュエーション作りが雑


 萌えを書こうとした時にありがちなパターン。ツインテールだの巨乳だの見た目の説明は十分にあるのですが、そういった記号は小説だとあまり重要ではありません。ツンデレや妹キャラといった属性を書く場合も同様です。読み慣れた人なら記号や属性だけで萌えるのですが、ビギナーにとっては「だから何?」としか思えないのです。

 例えば「なんの取り柄もない普通の男に、ヒロインが惚れました」と言っても、読者は「なんで?」と気になってしまいます。そのシチュエーションに至るまでの理由付けは、最低限でいいので提示しておきましょう。最悪「イケメンではないけど、なんかヒロインの好みだったから」でも良いです。後は「さぁどうして主人公はモテだしたのでしょうか?」と、ミステリー仕立てにするのもアリですね。

思考法の問題


 メンタル、マーケティング、プロデュースでの問題点を解説しています。

市場調査を異常に気にする

今流行りの小説に感化された書き手にありがちなパターン。あらゆる人気要素を忠実になぞっているのですが、出来上がるのは商業作品の下位互換。二匹目のドジョウが売れることはありますが、それはお金と時間をかけた場合のみに起こります。知識も技術もない素人が、テキトーに真似するだけでは完全劣化にしかなりません。

 市場調査はもちろん大事なのですが、個性がないと売れません。まずは小説投稿サイトの人気作品を読み漁って、次にトレンドを追いかけて「売れるパターン」を研究しましょう。次に「こうしたら売れるんじゃないか?」と仮説を立てて、執筆すれば良いです。大変ですが、市場調査を主体にするのなら、これくらいの努力は必要です。

恥を晒すのを嫌がっている


 思春期の方々に多いかもしれないパターン。思考、習慣、性癖……人は誰しも独特の――あるいは歪んだ――個性を持っています。それは作品のオリジナリティとなるのですが、表現の仕方を間違えると黒歴史になってしまいます。黒歴史になることを恐れて個性を排除して結果、凡庸になってしまった作品は多々ありますね。

 まず前提として、黒歴史を恐れてはいけません。これは僕の経験ですが、何もかも全て捨ててはっちゃけると、意外と人気が出たりします(現代でもエログロナンセンスが好きな人は多いんですよね)。田山花袋先生の『蒲団』も当時は「キモッ……」と言われていたそうですが、現代だとそうでもないですし、大学の講義で扱われるほどの名作になっています。



小説創作が上手くなるコツ


 結構長くなってしまったので、頭がこんがらがっちゃった人は、以下の2点を覚えましょう。


  • オリジナリティを作れ
  • 読者目線で推敲しろ


 自分の何が悪かったか理解できたら、次は作品の手直しだ!

 ……と言いたいところですが、リライトというのはかなり大変な作業です。手間暇がかかる分、得られる経験値も多いかと思いますが、まずは楽にスキルを磨くために、新しい作品を書くことをお勧めします。

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