短編小説の書き方


 短編小説を創作するうえでの初歩的な技術について説明しています。

短編小説を書くうえでのお約束


 短編小説は文章量が少ないから簡単……。

 僕もそんなふうに考えていた時期がありました。

 実はまったく逆で、文章量が少ないから難しいんですよね。限られた文字数のなかで面白いものを作らないといけません。長編小説ならテキトーに書いた文章も、味になることがあります。短編小説ではそんなことは起こりません。綿密に構築しないとすべてが駄文になってしまいます。

 しかし、短編小説を書くメリットは大きいのです。なぜなら……、



 短いから読んでもらいやすい!



 文章量が少ないから気軽に読めますし、完結することが分かっているので安心できます。創作するにあたって考えることが多いので、作者の技量も図れます。書き手側からすれば辛いことこの上ないのですが、ファンを増やしたいのなら手を出して損はないです。というか、書くべきです。書きましょう。

 というわけで、今回は短編小説を書くうえで意識したいことを書いてみました。

一点に集中しよう


 文字数制限による一番の弊害は「色んなものを書けない」ことです。目的が複数あるとあっという間に紙が埋まってしまいますし、どれも達成できずに中途半端な作品になってしまいます。けっして欲張るようなことはせずに、書きたいものはひとつだけに絞りましょう。

 物語の展開をシンプルにしましょう。ギャグならギャグだけ、恋愛なら恋愛だけ。ジャンルを一本にすることによって、規定文字数をオーバーすることなく書けます。キャラクターに関しても同様で、スポットライトを当てる人物は1人……多くても2人が限度だと思ってください。

無駄をなくそう


 短編小説において、文章的な遊び心はマイナスに働くことがあります。「こういう言葉遊びを思いついた」「こういう描写を書きたくなった」という気持ちは長編小説なら大事ですが、目的がちゃんとしていなければ効果的に働くことはありません。どうしても書きたい場合は、それをメインにできるよう工夫しましょう。

 プロットを作成する時に、あらかじめ必要なシーンを箇条書きにしておいて、優先度をつけましょう。ログラインや脚本を作ると、より正確に物語を構築できます。推敲時には文章・ストーリーともに、無駄を削ぎ落としていく方向で読むと良いですね。作品のすべての要素に、書いた理由を説明できるのが理想です。


起承転結を意識しよう


 小説である以上、ストーリーは必須です。短編では深みのあるキャラクターは作りづらいので、会話だけで終わるような作品では面白さを伝えられないでしょう。ストーリーとは「人間または人間関係の動き」のことを言います。序盤と終盤では、必ず何かが変わっていないといけません。

 短編小説では「起承転結」または「序破急」を用いて執筆することになります。一番大事なので「起」の部分です。冒頭の段階から問題ないし謎を提示して、速やかに本題に入ることを心がけましょう。これは面白い話を作る時だけでなく、雰囲気モノを作る時にも大事になってくるポイントです。

オチをつけよう


 序盤で問題ないし謎を提示したら、終盤でそれを解決する必要があります。「これからどうしよう」みたいな感じで終わらせてしまうのは、答えがないクイズのようなものです。読者は気持ちよくなるために小説を読むので、「あえて途中で終わらせる」理由がないのなら、話を一区切りつけましょう。

 短編小説ではインパクトのあるオチほど良いとされる傾向があります。意外性と言い換えてもいいです。文章による積み重ねができない――手数が少ない――ので、1発の重いパンチが重視されるのですね。しかし、作者のタイプ、作品ジャンルによっては難しいです。綺麗にオチていれば十分でしょう。

これからプロット作り・推敲する人へ


 短編小説を書くうえでは、以下のことに気をつけましょう。


  • ノリを捨てて冷静に見つめること
  • 中身を濃く、文章は短くが鉄則
  • すべてのシーン・文章に説明ができるか考える


 短編小説を好む人は、短い作品だから読むのです。手軽であればあるほど良しとされます。しかし、自分のスタイルは保つ必要がありますし、何よりも作品として完成していることが大事です。

 本記事はなろうラボ×KaKuKaKuのコラボ「第二回 評価シート付き小説レビュー企画」のために執筆いたしました。

 これから短編を書く人、すでに書いた作品をブラッシュアップする人に向けての記事です。より良い創作を応援しています。


この記事を書いた人

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 小説家志望の元ライター。
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