ここでは「小説家になろう」にて掲載されている小説作品『恋する氷華の星間戦争』を紹介しています。
概要&あらすじ
作者名:茅野可南子※上記のブログカードをクリックすれば、作品ページへ飛びます。
「戦争を終わらす。一緒にやりませんか」
グランダ軍の司令部で暇を持て余していた千宮氷華は、そう男に誘われた。
誘ってきた男の容姿は悪くはない。ついつい不純な動機で承諾したら艦艇勤務へ(実質左遷)。
惚れた弱みで男に協力するうちに、とんでもないことへとなっていく。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
作品に対する率直な意見や、指導をお待ちしております。
(作品ページより引用)
ジャンル
SF+ミリタリー+歴史物。宇宙戦艦に乗って戦争したり、主人公(女)が司令に恋をしたりするお話です。
雰囲気
三人称視点。世界観に関する説明が大部分を占めているので、普通の小説とはちょっと雰囲気が違いますね。設定を楽しめる人にはオススメですが、そうでない人は退屈に感じてしまうかもしれません。
キャラクター
10万文字時点で主要人物は3人とかなり少なめ。恋愛要素も多少あります。人物の説明に結構字数を割いているのですが、人間関係という観点で見ると、少々希薄に思えました。
オリジナリティ
宇宙戦艦物はSFの定番……の割りには全然見かけないですよね。宇宙という未知の世界を歩きつつ、狭い空間で仲間たちと交友を深める。そういったメリットのあるジャンルですので一定の需要はありますし、「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦艦ナデシコ」が好きな人は懐かしいのではないでしょうか。
感想・評価
文法・文章評価:2pt
物語(ストーリー)評価:3pt
※3-(9)「報道官セシリア」までの感想正直なところ「自分との相性が悪いな」といった気持ち。書こうとしてる物は悪くないんだけど、こういうのは文章力に依存しちゃうので。文章うるさいマンとしては問題点を多々見つけてしまうのですが、文章にしても物語にしても少々独特で、普通に指摘するのも躊躇してしまうんですよね。定石を磨くよりも、個性を伸ばす・補助する方向でアドバイスできたらと思います。
文章評価について。かなり荒削りな部分が目立っていました。無駄な説明が多すぎるせいでひとつひとつのシーンが長くなりがち。特に会話シーンでの「○○はこういう人物だ」という説明が続くのは避けたほうが良いですね。キャラクターの描写は表情や仕草などの、身体の動きで描写したほうが効果的です。
物語評価について。まず言いたいのは、あらすじと中身が微妙に合っていないこと。あらすじの段階だと恋愛物かと思ってしまうのですが、10万文字の時点では恋愛っぽい空気はほぼ無し。作者としてはSFとミリタリーと歴史物を組み合わせた作品が書きたかったのだと思いますが、それを魅せるための軸になる「恋愛」「戦争」といった要素が弱すぎます。小説において世界観そのものを主軸にするのは難しいので、読者を引っ張るキャッチーなものが欲しいですね。
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