5月 2017


 ここでは「小説家になろう」にて掲載されている小説作品『平安異譚-恋敵は姫君だけじゃない』を紹介しています。 

概要&あらすじ

作者名:伊沢幸子

 平安時代風の和風異世界。帝や美しき女御様達、兄東宮がいる煌びやかな後宮で、女五の宮(15歳)は、美形貴公子と名高い紅葉の少将を一目見て、激しい恋に落ちた。だが、憧れの少将は美少年好きとの噂が!!

 そこで世間知らずの五の宮は、少将好みの美少年・桔梗の君に変装した。少将に近付くことで、美少年の山吹の君や、爽やか美形貴公子の桂木の少将とも、思わぬ深い関りを持つことに。

 だが、強力な恋敵や厄介ごとが多すぎて、前途多難。更には高貴な姫宮であるため、権力争いの政治問題にも巻き込まれる。果たして姫宮は、愛しい貴公子を手に入れられるのか?

※「平安異譚-悪役姫は退場したはず」の世界で、新たな主人公が恋に頑張ります!
※番外編「平安恋花-秘密の香気」を別途連載しました。らぶらぶ番外編は、こちらに掲載しますので、よろしくお願いします。

(作品ページより引用)
※上記のブログカードをクリックすれば、作品ページへ飛びます。

ジャンル


 平安風の異世界恋愛物。主人公(女性)が男色趣味と噂されるイケメンに惚れて、なんとか近づこうと男装するも、他のイケメンに迫られたり拉致られたり……色々とドタバタな問題を起こすお話。完結まで20万文字と少なめですが、1巻だと思うと結構長めです。

雰囲気


 三人称視点。時代物ではありますが、言葉遣いは現代風。こういうジャンルでは仕方ありませんが、用語・難字は多めなので慣れていない人には読みづらいかと思います。

キャラクター


 男装する主人公に対して、男性キャラクターたちは各々の形で接してきます。男として扱う人、男だと思っているが惹かれる人、女だと分かって惹かれる人……。こういった人間関係はTS物によくある形式で、そういうのが好きな人にも楽しめます。

オリジナリティ


 女性向け作品は得てしてシチュエーション重視(その他がおろそかになっている)であることが多いのですが、この作品はストーリー全体の構成にも気を使っていました。萌えるシチュエーションに至るまでの流れも丁寧で、読者がいただきやすいように配慮されていると思いました。

感想・評価


文法・文章評価:4pt
物語(ストーリー)評価:5pt
「恋敵は姫君じゃない」までの感想

 言うことはほぼないレベルで面白かったです。記事にする云々を気にせず、純粋に楽しめました。ただ、平安物はほとんど読んだことがない(大学の講義で、和泉式部日記を斜め読みしたくらい)ので、レビューするとなると少々難しいですね。時代考証については指摘できないので、単純に文章とストーリーについて書きます。

 文章については、恋愛を引き立てるのには十分な技量。ただ、視覚的な描写がもうちょっと欲しかったですね。細かい表情の変化がもっとたくさんあれば良くなると思いましたし、登場人物の容姿は早い段階で、細かく教えてくれないと想像しづらかったりします。もっと人気を出したいのであれば、ビギナーへの配慮もしておくべきですね。用語・難字はルビを振っておいたほうが読みやすくなります。

 ストーリーについては、本当に何も言うことがないですね。それこそ「良い」くらいしか。あえて指摘するなら、後半からちょっと急ぎ足になりすぎて、物語の演出として若干の不自然さがあったところ。最後の最後はダイジェスト風も良いのですが、余韻とか、主人公が幸せな様子をもうちょっと見たかったですね(番外編で補完されてるのかな?)。ただ、オチは良くて、しっかり爪痕を残されました。

評価基準
  1. 褒めようがない
  2. 読んで理解できる文章 or 物語
  3. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りを心がけている
  4. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りができている
  5. 商業作品レベル。文句をつけられない

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 ここでは「小説家になろう」にて掲載されている小説作品『妖怪ネットワークどっとあや』を紹介しています。 

概要&あらすじ

作者名:あずさ

妖怪(現代)×女子力(物理)×コミュ力(人外)=コメディ寄り怪奇憚!?



妖怪。
その、かつては人々の恐怖の対象であったろう存在は、技術の進歩ゆえか、今や娯楽に成り果てた。
子供騙しだと思う者。
面白半分に怪異事件を妖怪のせいだと囃し立てる者。

そんな人々が溢れた街で起きる、神隠し事件――。

妖怪が見える女子高生、咲坂 凛花(さきざか りんか)は、正義感と自身の見える体質により、いくらかその事件を気にかけていた。
そんなある日、凛花は妖怪を癒せる大学生、有馬 秀(ありま すぐる)と出会う。
彼と協力して事件を追うが、出会うのは――

健康志向な油取り?
ネットアイドルな口裂け女?
SNSで情報交換……オフ会……

妖怪の皆様、現代に馴染みすぎじゃありません!?

「しかもあなたのフォロワー数、気持ち悪いんですが」
「九十九神だけでもいっぱいいるしなー。ほら、八百万の神様って言うじゃん?」

妖怪ネットワーク、いざ、出陣。

(作品ページより引用)
※上記のブログカードをクリックすれば、作品ページへ飛びます。

ジャンル


 現代が舞台。ミステリーの要素が少しありつつも、メインはコメディ。事件の謎を追うなかで色んな妖怪たちが出てきて、掛け合いが起こります。キャラ物として楽しめるでしょう。

雰囲気


 三人称視点。全体的に軽めな文体で、読みやすい部類。しかし、盛り上げるべきところでは盛り上げてくれているので、筆力はあるほうかと思います。特に会話文に関しては、良かったですね。

キャラクター


 人間も妖怪も、個性派が多いですね。会話文は結構凝っていて、一人ひとりの口調が違う(それでいて、キャラがハマっている)ので、キャラの多さも気にならず、とても覚えやすいです。

オリジナリティ


 妖怪が現代社会に適応しまくってるのは良い発想だなと思いました。「妖怪がネットを使っている」というだけで新鮮に感じますし、日常パートに味が出ていて、もっと読みたくなります。

感想・評価


文法・文章評価:3pt
物語(ストーリー)評価:4pt
※23話「フォローしました」までの感想

 面白かったです。タイトルの時点で期待できましたし、一人一人のキャラが輝いてて楽しめました。普通以上の面白さは確かにあります。

 文章については、4ptでも良かったかもしれません。ただ、総合点で見た時に「8点は違うかなぁ」と思い、文章のほうを下げました。ライトで読みやすい文体ではあるのですが、全体的な書き込みがもうちょっと欲しい印象。とはいえ、ツッコミどころ自体は少ないので、完全に僕の好みの問題でしょう。

 雰囲気やキャラクターを含めて、お話としては面白かったです。ただストーリー構成としては、セオリーに欠けていたのが気になるところ。例えば、主人公は妖怪を敵視しているのですが、なぜそうなったのか(積極的に攻撃するに至ったのか)について掘り下げてほしかったですね。「妖怪=怖い」が一般常識だからではなく、そこには主人公ならではのエピソードが必要だと思います。

評価基準
  1. 褒めようがない
  2. 読んで理解できる文章 or 物語
  3. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りを心がけている
  4. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りができている
  5. 商業作品レベル。文句をつけられない

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