公開日:2017年2月2日木曜日

小説を書く時のコツ、というか基本的な心構え


 小説が映画、アニメ、マンガ、ゲーム、脚本との違う点と、執筆する上で特に大事な3点を解説しています。

小説は、映画やアニメとは違う


雰囲気(イメージ)」を読者に植え付けてから
会話を流すと、
読者は引き込まれるような臨場感を感じるのだそうです。

※これができずに、
脳内のアニメ映像のとおりに説明しちゃうタイプの人」は、
どうしても、「わかりやすい状況説明⇒キャラのかけあい」という
淡々とした感じになってしまい、玄人の読み手(編集さん)が読むと、
こいつが書いてるのは、小説ではない! 脚本だ!
となって、完全スルーされるのだそうです。

(2013年09月10日 「描写するときは空気も一緒に」ってプロが言ってた|飲茶な日々 - 史上最強の哲学日記 より引用)

「映画・アニメ・マンガのほうが好きだけど、作れないから小説書いてる」という人をたまに見かけます。

 なんとも消極的な動機でしょうか。そういった人たちの小説を読んでみると、引用先のように「こいつが書いてるのは、小説ではない! 脚本だ!」といったケースが非常に多いです。

 というわけで、今回は小説を書く時のコツ、というか基本的な心構えを解説してみました。

(……導入がいい加減になってきたなぁ)

言葉によって具体性を高める


 小説が、映画やアニメとは違う点は「文章を扱う」ことです。映像では一瞬でしか映せないものを事細かく書き表すことができます。あるものの特徴を書き連ね、時には全体的に、時には部分的にフォーカスを当てていく。それが「描写」です。

簡単な小説書き方講座!情景描写の基礎!描写と説明の違いとは?|KaKuKaKu

 描写と説明の違いは、上記リンク先にて解説しています。

 どちらにせよ、大事なのは「具体的な文章」であることです。抽象的な文章だと、それは詩の世界になります。小説には、映画のように時間の制限がありません。俳句や短歌のように、文字数の制限もありません(新人賞に応募しなければ)。つまり、どこまでも詳細に描いても良いのが、小説の利点なのです。

 文章が具体的であればあるほど、他人に理解させやすくなります。同じ意味の文章を表現を変えて続けることで、印象づける効果もあります。しかし「テンポが悪くなる」という弱点もあるので、「どこを特に強調させるのか」を考えつつ、文章を書く必要があるでしょう。

虚構のなかにリアルを描く


 小説に限らず、映画やゲームといった物語全般には「テーマ」が求められます。言い換えると「問題性」……つまり「この現実世界に対して、お前は何が言いてえんだ!」ということですね。でも、それをそのまま書いてしまうのはダメです。


 進撃の巨人は「内の世界」と「壁の外にある恐怖」という設定から、様々な考察がされるようになりました。ある人は「日本とアメリカ」だと言い、ある人は「若者と、現代社会」と言い……。作者の諫山創先生は、そこまで考えていなかっただろう域までに達しています。そして、社会現象を巻き起こしました。進撃の巨人が売れた理由は「弱者VS強者」と、テーマの抽象化に成功したからだと思います。

 上の項目では「具体性を突き詰めろ」と書きましたが、具体性には弱点があります。それは「読者の心に届きづらい」という点です。なんでも具体的だと理解しやすいのですが、それはあくまで「書き手にとって1番分かりやすいもの」であります。

 対して、抽象的なものは「受け手が都合よく解釈できる」という利点があります。代表的なのが、「歌詞」ですね。J-POPなんかでよくある「会いたい会いたい」とか、べつに自分のことを言っているわけではないのに、なぜか感情移入してしまう人が多いです。進撃の巨人論も同じで、テーマが抽象的だからこそ、色んな人達が「あれだ、これだ」と自分の胸中にある問題意識と照らし合わせることが出来たのです。

葛藤、人間関係を書く


 心理学者のアルフレッド・アドラー曰く、
「全ての悩みは、人間関係によって引き起こされている」
 とのことです。

 世界に人間が、自分一人だけだったら……。そんな状態なら、なんの悩みも生まれないわけです。でも、実際は違いますよね。もし自分一人だけになったとしても、心細くて生きる意味もなくなってしまいます。

 僕ら人間は、「他人がいるから生きる意味がある」と、「他人がいるから生きづらい」という矛盾のなかで、人生を歩んでいるのです。これは誰にも当てはまる問題です。みんながみんな、このジレンマを解決する方法を探しています。

 様々な芸術のなかで、特に小説は人間関係に重きを置いていました。なぜなら、言葉によって具体性を突き詰めることができるからです。映画やアニメといった映像作品とは違って、人間関係と、人の心理を事細かく書けるのです。内面描写(心理描写)の薄い小説は、小説である必要がないです。


 葛藤や人間関係の書き方が分からない人は、ガチの恋愛物を書いてみるのをオススメします。好きな人がいるから嬉しいことと、好きな人がいるからつらいこと……人間なら、誰しも一度は経験したことがあると思います。そのジレンマを表現することが出来れば、もう怖いものはないでしょう。

結論:男性的かつ女性的に書かねばならない


 僕はあまり「男性はこうだ」「女性はこうだ」とジェンダーな話をしたくないのですが、小説作品においては、そういった例がいくつかあります。

 男性は具体的な文章を書けたり、論理的な物語構成ができる傾向にあります。その反面、キャラクターが記号的すぎて、人間関係が安っぽく見えることが多いんですよね。

 女性はその逆で、良いキャラクターを作れたり、内面描写がよく書けたりするのですが、物語として破綻していることが多いです。

 なんにせよ、自分に足りないところを受け止めて、基礎力を上げるのが大事です。




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