物事が上達するコツと法則


 何かしらの初心者でも、様々な分野で使える独学の勉強法・学習法を、小説創作に例えて紹介しています。

成功へのプロセスは、普遍的なものである


「何度やっても上達できない」
「俺には才能がなかった」
「夢を実現できるのは、一部の天才だけなんだ」

 こんなことを周囲に撒き散らす人がいます。僕の周りにも数人いましたが、「お前のやり方が悪いのを、才能のせいにするな」と言いたいのを抑えて、「そうかもねー」と相づちを打っていました。

「才能」なんて言葉は、挫折した人たちが諦める理由を作るために、生み出した幻想です。何事も、努力を積み重ねる方法を知っていれば上手くいくものです。

 しかし、挫折した人たちからこんな反論がきそうですね。

「それは成功者の言い分だろ!」

 と。たしかにそうです。成功者にとって、挫折した人たちが、なぜ夢を諦めてしまったのか理解できないでしょうしね。成功者の言葉は、成功者に向けたものなのは間違いないです。

 ですが、挫折した人の言い分を聞いて、誰が得するんですか?


 僕は成功者の著書を読んだり、話を聞くのに一時期ハマっていた時期がありました。様々な本やインタビュー記事を読んでいると、「成功者に共通する、努力のしかた」があることに気づきました。

 ここでは小説を例に、物事を上達するまでのプロセス・思考法をざっくりと紹介しています。

目標の設定


 目標には、大きく分かれて3種類あります。自分が本当に目指している「終点」と、終点に行くまでの「中間地点」、終点を越えた先にある「未知の地点」です。作家志望で例えると、以下のようになります。

地点 内容
中間地点 人に読まれる文章を書く。
終点 小説家として生計を立てる。
未知の地点 芥川龍之介を超える。

 目標の設定で一番大事になってくるのは、「いかに中間地点を増やすか」です。

「プロの小説家としてデビューして、歴史に残る作品を残すぞ」とは誰しも思うことですが、高い目標を掲げて、それに一直線に向かおうとするとほぼ確実に息切れします。「1日で10km走れ」と言われたら大抵の人は辟易しますけど、「1日1kmずつ走るのを、10日間続けろ」と言われたほうが、幾分か気持ちが楽になるものです。このように、目標を分解して、中間地点を増やすのが成功への第一歩となります。

 とはいえ、「そんなこと分かってるよ! でも一刻も早く目標に到達したいんだ!」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、大器を作るには急ぐべからずです。冷静に、自分の力量を考えて、それに見合う目標を作っていきましょう。そうしないと、自分の抱く理想と、実際の実力の差に頭を抱えて挫折してしまいます。夢を諦めないためには、自分の弱い部分を見つめる必要があります。目標に固執せず、気長にやる程度でちょうどいいのです。

 まずは基礎 or 小さなことからこなすのを目標にしましょう。作家志望の場合は、日本語文法から勉強し直すことだったり、「まずは数百文字書く」だったり、「小説より敷居の低い戯曲を書く」ことだったり。小学生レベルの話を今更学び直すのは恥ずかしいのですが、そういった小さなプライドは邪魔なだけです。それと、どの世界でもそうですが、プロ同士で競り合う状況になった時、僅差で勝たせてくれるのは基礎技術です。

情報の収集


 基礎的なことは全部勉強した。そしたら次は情報収集に移ります。作家志望の場合だと、小説を読んだり、ミュージシャンなら音楽を聴きまくったり……それと、ハウツー本はどのジャンルでも存在しますよね。とにかく、創作物に触れることで情報を得られます。

 ただ思う赴くまま創作物に触れるだけでは、傾向と対策は不十分です。創作物がもつ、基本的な特性を理解しないといけません。創作物を時間で区切ると、以下の3種類に分類できます。

創作物の分類 読む利点
流行 今の時代、何が求められているのかを知れる。
古典 そのジャンルにおける、普遍的なものを知れる。
アマチュア
インディーズ
アングラ
プロ・メジャーとの違いを知れる。

「小説家になりたいなら1000冊読め」とはよくいったものですが、以上の3要素を意識して、幅広く読んでいきたいですね。小説だけでなく、ハウツー本にも言えることです。

 流行を知ることは、社会の動きを知ることと同義です。流行りの創作物たちを見比べて共通点を探し出し、「今の時代、何が求められているのか」を見つけ出すことができます。本や創作物に限らず、ニュースを見るのも効果的です。今の時代はSNSによって、ニュースの反響を手軽に調べられますよね。それらを利用して、大衆の声を上手く聞き取れば、流行に上手く乗っかることもできます。

 古典を読んでいると、今まで流行だと思っていたものが、昔から人々に愛されていたことに気づきます。ライトノベルにおける俺つえー物だと聖書のイエス・キリストやシャーロック・ホームズ。ハーレムだと源氏物語がそうですね。どんな活動をするにせよ、普遍的な要素を入れておかないと目標到達が難しくなります。

 作家志望なら、アマチュア作品に目を通しておく利点は非常に大きいです。何事においても、自己を正しく評価できる人はいません。自分との力量が近い、他人の作品を見ることで、自己評価の精度を上げることができるのです。

情報を整理する


 ある程度情報を収集したら、次はアウトプットによって整理しましょう。そうすることで、上記の「目標の分解」がやりやすくなります。つまりは、やることの優先順位をつけるために文章化しろ! ということです。

 人の脳は知識を溜め込むには不向きな構造になっています。どれだけ勉強しても数学なんか、使わなかったら忘れちゃいますよね。気になったもの、分からない単語・概念、思いついたアイデアはすべてメモ帳に書きましょう。自分のように、ブログ運営するのも良い方法です。

 最初はテキトーな文を書き散らすだけで十分です。自分にしか解読できないような1行程度の文を、ひたすら書き溜めましょう。1ヶ月もすれば散漫とした文章の量が膨大になっていきます。そこで改めて読み返して、本当に良いと思った文がいくつか出てきます。それを別のノートに移し、きちんとした文章に直しましょう。

 参考までに、この記事を書くきっかけとなった一文を貼りつけます。


 大抵の記事は、こうして見出しになるような一文一文から膨らませて、形にしています。一回膨らませた時は1万文字を超えてしまいました(これは特別)。そこから「この話は別の記事にした方がいい」「この話はそもそも不要」といった取捨選択をして、現在のサイズ(3800文字程度)になりました。

 この記事は羽生善治先生の「決断力」に影響を受けて書いたものです。情報の精度では敵いませんが、情報の再編集をすることで、自分の脳髄にフィットする考え方に変換できます。他人が書いた文章を読むだけでは、自分のものにはなりません。成功者の思考を自分のものにしたいのなら、アウトプットが必要です。

 一文のままずっと残っているものは、贅肉です。頭のなかに残しておいても意味が薄いので、捨ててしまいましょう。パソコンで打った文章なら、ゴミ箱と名付けたフォルダに押し込むのも良いですね。

仮説を立て、検証を繰り返す


ある程度知識が溜まったら、自分の考えをもてるようになります。ここまできて、ようやく実行に移すことができます。

 まずはメモ帳に溜め込んだ一文や、アイデアノートとにらめっこをして、融合できるか考えます。つまり「これとこれを組み合わせたら、もっと良くなるんじゃ?」と、相乗効果を狙うということですね。時として融合するどころか、分離することもあります。

 アイデアは複数が集まって、はじめて形となります。例えるならアイデアとは、脳髄におけるシナプスのようなものです。しかし、ただ単に「これとこれを組み合わせたら面白いじゃん」といったふうに融合させようとしても、良い結果は得られないでしょう。アイデアを形にするさいに大事なのは、「設定した目標を達成できそうかどうか」です。

 後は実践あるのみです。大抵のものは失敗に終わりますが、「上手く行かなかった」という検証結果は残ります。なぜダメだったのかを分析し、また新たに仮説立て、検証。失敗したら、また検証。上手くいくまでループすることになります。

人生はトライ・アンド・エラー


 上記のトライ&エラーを繰り返すことで、どんな物事でも上達するようになります。失敗の連続です。ときには情報収集からやり直すこともありますし、そもそも目標の設定がダメだった……ということも起こりうることです。

 失敗が続くとモチベーションが下がっていきますが、視点を変えれば失敗も成功に思えるものです。「この方法では上手くいかなかったことを発見した」……というのはエジソンの名言。常に前進し続けていると信じることが、モチベーション維持では大切になってきます。

 これは1番心得て欲しいことなのですが、失敗したものは消してはいけません。特にweb小説界隈では、過去に書いた作品が気に入らなくなり削除する作家がいます(僕も一時期やってました。すいません)。嫌なものから目をそらしたいのは人として当然の心理ですが、失敗した過去を消そうとすると、また同じ失敗を繰り返してしまいます。



この記事を書いた人

運営者:クロスグリ


 小説家志望の元ライター。
 プロの小説家になるべく、日々勉強しながらサイト運営しています。
 作品の下読み依頼や、個別相談(創作カウンセリング)等も受け付けています。
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