1月 2017


 ここでは「小説家になろう」と「カクヨム」にて掲載されている小説作品『天井裏のウロボロス』を紹介しています。 

概要&あらすじ

作者名:夙多史

 世界魔術師連盟の魔術実験が失敗し、世界中に多くの幻獣が召喚されてしまった。

 実験の責任者だった秋幡辰久は、人を襲う幻獣から息子を守るため、自分の契約幻獣を派遣することにした。一方で、友人たちと肝試しを行っていた秋幡紘也は幻獣に襲われていた。魔術師の息子ながら魔術を使えない紘也は簡単に取り囲まれてしまう。

 そんな紘也を一人の少女が助けた。圧倒的な強さを見せる彼女の正体は、なんと幻獣ウロボロスだった。

 ――戦う力はないけれど、仲間のために立ち上がる主人公。お調子者ゆえに扱いは残念だが、可愛らしく芯が強いヒロイン。そんな彼らが織り成すハイテンション現代ファンタジー。

※縦書きPDFだと文字化けする文字を使用しております
カクヨムにても掲載しています。

(作品ページより引用)
天井裏のウロボロス
※上記のブログカードをクリックすれば、作品ページへ飛びます。

ジャンル


 現実世界を舞台とした、ローファンタジー。神話・伝承に出てくる怪物を「幻獣」とし、擬人化されています。王道な異能バトル&ラブコメなのですが、戦闘シーンのほうがやや多め。でも、コメディ中心に読んだほうが楽しめるでしょう。

雰囲気


 良い意味でライトノベル調の文体。キャラクター心理に寄った三人称視点で、すらすら読み進めることができます。異能バトル物だから専門用語は多いのですが、そこら辺はあまり気になりませんでした。ただ、キャラクターによっては人物描写が少し足りないかな……といった印象。

キャラクター


 主人公とメインヒロインの関係性が「這いよれ! ニャル子さん」に似ていましたね。キャラ同士の掛け合い全般は、ヒロインたちがボケで、主人公がツッコミ。MF文庫Jの匂いを感じました。読んでいて笑ったシーンがありました。……が、既存作品のコピー感は拭えません。キャラ自体は立っているので、「MF文庫Jや富士見ファンタジア文庫っぽいのを読みたい!」という人にはオススメです。

オリジナリティ


 幻獣(敵キャラ)の強さを、トレーディングカードゲームで説明していた点が良かったですね。遊戯王を全然知らない自分でも分かりやすかったです(小学生の頃にアニメを見ていましたが)。異能バトルって前提知識を読者に伝えなくちゃいけないんですけど、それをたった数行で済ませられているのは結構すごいところだと思います。

感想・評価


文法・文章評価:4pt
物語(ストーリー)評価:4pt
※Volume-01「Section-End エピローグ」までの感想

 評価は高いですけど、夙多史さんの小説は自選作品として一度紹介しているので、今回は辛口でいきます(Twitter上でちょくちょく絡む人なので、「交流するからってレビューの加減はしないぞ!」というアピールがしたいだけです)。

 文章については、読みやすいです。コメディがメインなのに戦闘描写が多めだったところが気になりました。もしバトルがメインだとするのなら、それはそれでストーリー面で多少問題あり。後は上記で書いたとおり、人物描写がもう少し欲しかったですね。

 ストーリーは、結構綺麗でした。しかし、バトルに関しては「どっちが勝つかなんて、作者のさじ加減じゃね?」といった印象(コメディがメインなら、それでも良いのですが)。それと、第一章における最後の話が惜しかったですね。伏線がもっとあれば「ウロボロスたん、そんなことがあったんだね! 可愛いブヒブヒ!」になったんですが、伏線が1個だけだと弱いですね。

 MF文庫Jの二次選考通過作品とのことですが、そのうちプロデビューできると思います。

評価基準
  1. 褒めようがない
  2. 読んで理解できる文章 or 物語
  3. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りを心がけている
  4. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りができている
  5. 商業作品レベル。文句をつけられない

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 何かしらの初心者でも、様々な分野で使える独学の勉強法・学習法を、小説創作に例えて紹介しています。

成功へのプロセスは、普遍的なものである


「何度やっても上達できない」
「俺には才能がなかった」
「夢を実現できるのは、一部の天才だけなんだ」

 こんなことを周囲に撒き散らす人がいます。僕の周りにも数人いましたが、「お前のやり方が悪いのを、才能のせいにするな」と言いたいのを抑えて、「そうかもねー」と相づちを打っていました。

「才能」なんて言葉は、挫折した人たちが諦める理由を作るために、生み出した幻想です。何事も、努力を積み重ねる方法を知っていれば上手くいくものです。

 しかし、挫折した人たちからこんな反論がきそうですね。

「それは成功者の言い分だろ!」

 と。たしかにそうです。成功者にとって、挫折した人たちが、なぜ夢を諦めてしまったのか理解できないでしょうしね。成功者の言葉は、成功者に向けたものなのは間違いないです。

 ですが、挫折した人の言い分を聞いて、誰が得するんですか?


 僕は成功者の著書を読んだり、話を聞くのに一時期ハマっていた時期がありました。様々な本やインタビュー記事を読んでいると、「成功者に共通する、努力のしかた」があることに気づきました。

 ここでは小説を例に、物事を上達するまでのプロセス・思考法をざっくりと紹介しています。

目標の設定


 目標には、大きく分かれて3種類あります。自分が本当に目指している「終点」と、終点に行くまでの「中間地点」、終点を越えた先にある「未知の地点」です。作家志望で例えると、以下のようになります。

地点 内容
中間地点 人に読まれる文章を書く。
終点 小説家として生計を立てる。
未知の地点 芥川龍之介を超える。

 目標の設定で一番大事になってくるのは、「いかに中間地点を増やすか」です。

「プロの小説家としてデビューして、歴史に残る作品を残すぞ」とは誰しも思うことですが、高い目標を掲げて、それに一直線に向かおうとするとほぼ確実に息切れします。「1日で10km走れ」と言われたら大抵の人は辟易しますけど、「1日1kmずつ走るのを、10日間続けろ」と言われたほうが、幾分か気持ちが楽になるものです。このように、目標を分解して、中間地点を増やすのが成功への第一歩となります。

 とはいえ、「そんなこと分かってるよ! でも一刻も早く目標に到達したいんだ!」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、大器を作るには急ぐべからずです。冷静に、自分の力量を考えて、それに見合う目標を作っていきましょう。そうしないと、自分の抱く理想と、実際の実力の差に頭を抱えて挫折してしまいます。夢を諦めないためには、自分の弱い部分を見つめる必要があります。目標に固執せず、気長にやる程度でちょうどいいのです。

 まずは基礎 or 小さなことからこなすのを目標にしましょう。作家志望の場合は、日本語文法から勉強し直すことだったり、「まずは数百文字書く」だったり、「小説より敷居の低い戯曲を書く」ことだったり。小学生レベルの話を今更学び直すのは恥ずかしいのですが、そういった小さなプライドは邪魔なだけです。それと、どの世界でもそうですが、プロ同士で競り合う状況になった時、僅差で勝たせてくれるのは基礎技術です。

情報の収集


 基礎的なことは全部勉強した。そしたら次は情報収集に移ります。作家志望の場合だと、小説を読んだり、ミュージシャンなら音楽を聴きまくったり……それと、ハウツー本はどのジャンルでも存在しますよね。とにかく、創作物に触れることで情報を得られます。

 ただ思う赴くまま創作物に触れるだけでは、傾向と対策は不十分です。創作物がもつ、基本的な特性を理解しないといけません。創作物を時間で区切ると、以下の3種類に分類できます。

創作物の分類 読む利点
流行 今の時代、何が求められているのかを知れる。
古典 そのジャンルにおける、普遍的なものを知れる。
アマチュア
インディーズ
アングラ
プロ・メジャーとの違いを知れる。

「小説家になりたいなら1000冊読め」とはよくいったものですが、以上の3要素を意識して、幅広く読んでいきたいですね。小説だけでなく、ハウツー本にも言えることです。

 流行を知ることは、社会の動きを知ることと同義です。流行りの創作物たちを見比べて共通点を探し出し、「今の時代、何が求められているのか」を見つけ出すことができます。本や創作物に限らず、ニュースを見るのも効果的です。今の時代はSNSによって、ニュースの反響を手軽に調べられますよね。それらを利用して、大衆の声を上手く聞き取れば、流行に上手く乗っかることもできます。

 古典を読んでいると、今まで流行だと思っていたものが、昔から人々に愛されていたことに気づきます。ライトノベルにおける俺つえー物だと聖書のイエス・キリストやシャーロック・ホームズ。ハーレムだと源氏物語がそうですね。どんな活動をするにせよ、普遍的な要素を入れておかないと目標到達が難しくなります。

 作家志望なら、アマチュア作品に目を通しておく利点は非常に大きいです。何事においても、自己を正しく評価できる人はいません。自分との力量が近い、他人の作品を見ることで、自己評価の精度を上げることができるのです。

情報を整理する


 ある程度情報を収集したら、次はアウトプットによって整理しましょう。そうすることで、上記の「目標の分解」がやりやすくなります。つまりは、やることの優先順位をつけるために文章化しろ! ということです。

 人の脳は知識を溜め込むには不向きな構造になっています。どれだけ勉強しても数学なんか、使わなかったら忘れちゃいますよね。気になったもの、分からない単語・概念、思いついたアイデアはすべてメモ帳に書きましょう。自分のように、ブログ運営するのも良い方法です。

 最初はテキトーな文を書き散らすだけで十分です。自分にしか解読できないような1行程度の文を、ひたすら書き溜めましょう。1ヶ月もすれば散漫とした文章の量が膨大になっていきます。そこで改めて読み返して、本当に良いと思った文がいくつか出てきます。それを別のノートに移し、きちんとした文章に直しましょう。

 参考までに、この記事を書くきっかけとなった一文を貼りつけます。


 大抵の記事は、こうして見出しになるような一文一文から膨らませて、形にしています。一回膨らませた時は1万文字を超えてしまいました(これは特別)。そこから「この話は別の記事にした方がいい」「この話はそもそも不要」といった取捨選択をして、現在のサイズ(3800文字程度)になりました。

 この記事は羽生善治先生の「決断力」に影響を受けて書いたものです。情報の精度では敵いませんが、情報の再編集をすることで、自分の脳髄にフィットする考え方に変換できます。他人が書いた文章を読むだけでは、自分のものにはなりません。成功者の思考を自分のものにしたいのなら、アウトプットが必要です。

 一文のままずっと残っているものは、贅肉です。頭のなかに残しておいても意味が薄いので、捨ててしまいましょう。パソコンで打った文章なら、ゴミ箱と名付けたフォルダに押し込むのも良いですね。

仮説を立て、検証を繰り返す


ある程度知識が溜まったら、自分の考えをもてるようになります。ここまできて、ようやく実行に移すことができます。

 まずはメモ帳に溜め込んだ一文や、アイデアノートとにらめっこをして、融合できるか考えます。つまり「これとこれを組み合わせたら、もっと良くなるんじゃ?」と、相乗効果を狙うということですね。時として融合するどころか、分離することもあります。

 アイデアは複数が集まって、はじめて形となります。例えるならアイデアとは、脳髄におけるシナプスのようなものです。しかし、ただ単に「これとこれを組み合わせたら面白いじゃん」といったふうに融合させようとしても、良い結果は得られないでしょう。アイデアを形にするさいに大事なのは、「設定した目標を達成できそうかどうか」です。

 後は実践あるのみです。大抵のものは失敗に終わりますが、「上手く行かなかった」という検証結果は残ります。なぜダメだったのかを分析し、また新たに仮説立て、検証。失敗したら、また検証。上手くいくまでループすることになります。

人生はトライ・アンド・エラー


 上記のトライ&エラーを繰り返すことで、どんな物事でも上達するようになります。失敗の連続です。ときには情報収集からやり直すこともありますし、そもそも目標の設定がダメだった……ということも起こりうることです。

 失敗が続くとモチベーションが下がっていきますが、視点を変えれば失敗も成功に思えるものです。「この方法では上手くいかなかったことを発見した」……というのはエジソンの名言。常に前進し続けていると信じることが、モチベーション維持では大切になってきます。

 これは1番心得て欲しいことなのですが、失敗したものは消してはいけません。特にweb小説界隈では、過去に書いた作品が気に入らなくなり削除する作家がいます(僕も一時期やってました。すいません)。嫌なものから目をそらしたいのは人として当然の心理ですが、失敗した過去を消そうとすると、また同じ失敗を繰り返してしまいます。


 ここでは「小説家になろう」にて掲載されている小説作品『白銀の魔王は黒き剣と踊る』を紹介しています。 

概要&あらすじ

作者名:白黒帽子(victor)

 いつも通りに日常を過ごし、いつもと変わらない日々を終えるはずだったのに、なぜか異世界アースへと召喚された吉夫、親友の明、その日に出会った恵美の三人。

 召喚された理由はこの世界にいる魔王を倒してください、という願い。
 そして、ゆっくりと前世の記憶が絡み合い、彼らは苦悩しながらも前に進み出す。

(作品ページより引用)
白銀の魔王は黒き剣と踊る
※上記のブログカードをクリックすれば、作品ページへ飛びます。

ジャンル


 典型的な異世界ファンタジー。主人公だけではなく、サブキャラたちも巻き込まれます。残酷描写とTS(性転換)要素あり。バトルとコメディ両方ありますが、バトル成分がやや多め。剣と魔法でアクションする話が好きな人にはオススメです。

雰囲気


 正直なところ、序盤は面白くないです。しかし、白狼が出てきた辺りからバトルシーンが一気に増えて、段々と面白くなってきます。戦闘描写にちゃんと躍動感がある反面、やや冗長な文章が目立っていました。

キャラクター


 キャラについては、可もなく不可もなし……どちらかというと、不可。主要キャラにちゃんと属性をつけているのですが、10万文字時点では人間的な深みが足りないと思いました。ただ、段々とキャラが固まってきてはいるので、読み続けていれば気にならなくなるでしょう。

オリジナリティ


 主人公が2人(友達同士)いて、勇者と魔王に役割を振られるところは、キャッチーな設定だと思います。片方は絶対魔王になる(と読者は予想する)ので、いつ・どこで・どうやって魔王になるのか? と考えながら読み進めてしまいます。

感想・評価


文法・文章評価:3pt
物語(ストーリー)評価:3pt
※第2章「闇堕ち」までの感想

 典型的な、作者が成長するタイプの作品ですね。読んでいるうちに「うおぉ……」とびっくりしました。しかし、自分は最初から10万文字までに重きを置いているので、点数は控えめです。

 文章については、序盤の誤字脱字が多すぎました。後は、シーンによって文章の贅肉が多い印象を受けましたね。バトルメインだったら、日常パートはもう少し簡素な文章でも良いと思います。結構粗が目立つんですけど、戦闘描写のセンスが良かったので、3ptにしました。

 ストーリー評価は2か3かで悩みましたが、戦闘描写(以下略)で3ptです。序盤でキャラクターがプロットに操られていたり、効果的な演出ができていなかったり……とにかく序盤が足を引っ張っているのですが、そこを越えたら、普通にバトル物として面白いです。

評価基準
  1. 褒めようがない
  2. 読んで理解できる文章 or 物語
  3. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りを心がけている
  4. 効果的な描写作り or 印象的なシーン作りができている
  5. 商業作品レベル。文句をつけられない

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