小説を書く時は、まず最初に「ログライン」を決めよう


 映画用語の「ログライン」を小説執筆向けに解説しています。例文もあります。

ログラインとは?


 突然ですが、ここで問題です。
 以下の文章を見て、何を説明しているものか当ててください。

問題文
1,主に床のゴミ・ホコリなどを吸引して部屋を綺麗にするもの。
2,連絡・作業・遊び・情報収集などが出来る携帯端末。


 わかりましたか?

 正解は「掃除機」と「スマートフォン」です!


 このように、あるものを1~2行(数十文字)で説明したものを、「ログライン」といいます。本来は映画用語なので、上のように家電製品を説明することは稀ですが、大体どんなものか伝わったかと思います。

ログラインの利点


 上記の問題は細かい特徴まで説明しきれていませんので、実は複数の回答があります。特に2番なんかは「タブレットPC」を思い浮かべた人がいても不思議じゃありませんね。

 ログラインにおいて的確さは必要ではありません。話の骨格を捉えて、テーマに普遍性があるのかを確かめるための概念なので、むしろシンプルすぎて曖昧なくらいがちょうどいいのです。

 ……と言ってもわかりづらいと思うので、ここで例文を出します。

問題文
1,やる気を失った主人公が、かつて自分が好きだった物事に再熱し、もう一度頑張って、前へ進む話。

2,主人公が異性と出会い、稀な体験によって仲良くなり、ある出来事によって一時の別れを通し、より強く結ばれる。


 映画や小説にありがちな人気テーマを、ログライン化してみました。

 1番目は「ロッキー」「ハッスル&フロウ」などの、男臭いヒューマンドラマ。日本でも人気のあるテーマなのですが、洋画的な印象がありますね。

 2番目は「君の名は。」のログラインですね。「時をかける少女」「世界の中心で、愛をさけぶ」「いま、会いにゆきます」など、多少の差はあれども人気な恋愛邦画の多くは、これに当てはまります。

 このように「名作」と言われる作品は、骨格部分が他の名作と似ていたりするのです。

なぜログラインを作るのか?


 ネットスラングで「今北産業」というものがあります。

 これは「今から話題に参加する僕のために、内容をシンプルかつ短く伝えてください」という意味です。長ったらしくて分かりにくい説明をされた時には「長井産業」というスラングが使われます。多くの人たちは分かりやすい話を好むので、このようなネットスラングが生まれたんですね。

 小説においても、分かりやすい物語であることは人気の秘訣になります。特にライトノベルのような大衆娯楽を目的とした小説では重要ですよね。

 シナリオを作る上で「みんなが理解できるか」というのはもちろん大事なのですが、「自分が理解できているか」というのも意識しなければいけません。ログラインはこの2つの要素を同時に調べられる効果ももっています。

 ログラインを作るということは「大体こんな話を書こう」と、コンセプトを設計するということになります。プロット作りの最初にログラインを決めることで、作品の方向性が明確になって一貫したシーンを作りやすくなります。まさに読者のためであり、作者のためにもなる概念なので、小説を書く時は是非ログラインを作ってみましょう!

まとめ


 今回の要点は、以下の3つです。

・ログラインとは、シナリオを数十文字で表した文章。
・映画や小説における名作は、シンプルで普遍性のあるログラインを使っていることが多い。
・ログラインを設定することで、わかりやすい物語を作れる。

 純文学系を書いている場合は、ログラインが長くなってしまう場合もあります。でもエンタメ系なのに長くなってしまう場合は、物語をきちんと整理できていない可能性があります。


この記事を書いた人

運営者:クロスグリ


 小説家志望の元ライター。
 プロの小説家になるべく、日々勉強しながらサイト運営しています。
 作品の下読み依頼や、個別相談(創作カウンセリング)等も受け付けています。
 気になったらTwitterフォローお願い致します。

このサイトについて 欲しいものリスト


スポンサーリンク

映画用語の「ログライン」を小説執筆向けに解説しています。例文もあります。

コメントを投稿

[disqus][facebook]

Author Name

{picture#https://4.bp.blogspot.com/-1zLucze5Byg/WA1R7mlH4hI/AAAAAAAAAYU/2gibmrPA7AITohNOUcfZi0ZYmNEt9UM1gCPcBGAYYCw/s320/S_4860987874792.jpg} YOUR_PROFILE_DESCRIPTION {twitter#https://twitter.com/crosgre}

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

© 2016 Project "Crosgre" Self employed. Powered by Blogger.