読みやすい文章を書くための秘訣


 小説の基本的な書き方として、文章作法の基礎をまとめています。今回は読みやすい文章構成として「主語・述語」「修飾語・被修飾語」その他多用・重複してはいけない言葉についてまとめました。レベル3まであります。

単語と単語の繋がりが、読みやすさを作る


 皆さんは文章を読んでいて、以下の感想を抱いたことはありませんか?

「様々な解釈が出来る」
「読んでいる途中で何の話か分からなくなった」
「単調すぎて飽きる」

 そのような文章は、構成が悪いのです。

 読みやすい文章とは「内容が明確で、頭に入りやすく、細かい言い回しが出来ているもの」なのです。構成を良くするには、単語と単語の並べ方が重要になってきます。

 というわけで、今回は読みやすい文章構成の基礎知識をまとめてみました。

主語と述語は近くに置く


 主語は文章上のメインとなるもの「僕は・雨が」といった言葉ですね。述語は「(主語が)どうしたのか」という部分です。

「僕はずっと、手を舐めて、顔を撫でる猫の姿が可愛いと思うから眺めていた」

 主語と述語が離れていると「最終的に何が言いたいの?」といった文章になってしまいます。できるだけ主語と述語を近づけましょう。

「僕は猫をずっと眺めていた。手を舐めて、顔を撫でる姿が可愛いかったのだ」
「猫が手を舐めて、顔を撫でている。その姿が可愛くて、僕はずっと眺めていた」

 単語を並べ替えただけなのに、こちらのほうが読みやすいですね。主語と述語が離れすぎたときは、句点で一回区切ったほうが良いです。

修飾語と被修飾語は近くに置く


「大きな」
「綺麗な」
「強い」

 修飾語とは、単語に説明を加えたもののことを指します。加えられたのは被修飾語ですね。

「大きな、山田君が飼っている猫」

 上記のように、何を修飾しているのが明確しないと、様々な解釈が出来るようになってしまいます。

「山田君が飼っている、大きな猫」

 とすると、何を指して「大きい」と言っているのか理解できるようになります。

同じ言葉を重複しないようにしよう


「頭の頭痛が痛い」

 というように、同じ意味をもつ言葉を並べることを「二重表現(重言・重複表現)」と言います。文章を無駄に長くしているだけなので、「頭痛がする」「頭痛がひどい」などシンプルな文章にしましょう。


 二重表現は多くの人が知っているものですが、以下のような文章を書いてしまう人もいます。

「僕は納豆が嫌いだ。なぜ嫌いなのかというと、ねばねばしたのが嫌だからだ」

 短い文章で何度も「嫌」という漢字が出てきます。とにかく嫌いであることだけをアピールしたいのであれば効果的かもしれませんが、通常であれば語彙のなさが目立つだけです。同じ漢字ばかり出てくると読者としても苦痛になります。

「僕は納豆が嫌いだ。なぜなら、ねばねばしているからだ。口につくと不快であるし、シャツに垂れないか心配になってくる」

 このように「嫌」を「不快」と近い意味の言葉に置き換えたり、「なぜ嫌なのか」という理由を説明することで、違った意味のある文章になります。

 文章表現を豊かにするには、語彙力を上げる必要があります。そのためには出来るだけ同じ言い回しを避けて、ひとつひとつの言葉に、違った意味を載せなければいけません。

代名詞、感動詞、接続詞は不必要なことが多い


 代名詞「これ・あれ・それ・どれ(こそあど)」は文章の省略として優秀ですが、あまりにも使い過ぎると曖昧な文章になってしまいます。読者が「『あれ』って、どの『あれ』なんだ?」と混乱してしまう危険性があるため、使用には十分注意しましょう。

 感動詞「まぁ・うん・へぇ」は、間を取りながら喋るときによく使われます。小説の会話文なら良いですが、地の文では避けるべきでしょう。会話文でもテンポを考えて、削る時は削ったほうが読みやすくなります。

 接続詞「そして・しかし・だけど」は強調効果があります。文章でも使われがちですが、多用すると鬱陶しくなります。内容のオチ部分だけで使うようにしましょう。

 以上の3つは、そもそも存在自体が不要であることが多いです。

同じ助詞を連続して使わない


「山田さんの子どものカバンの中身の内容が気になった」

 同じ助詞が続くと、文章のスタートとゴールが遠く感じられて、意味が伝わりづらくなります。

「山田さんの子どもが持っていたカバンに、何が入っているのか気になった」

 このように、言い回しを変えるだけで、同じ助詞が連続するのを防げます。

読者のことを考える


 文章作法の基礎ができたら、いよいよ執筆です。

 その後、どれだけ文章力が上がるのかは、「どれだけ深く、読者のことを考えたか」に比例していきます。

 なぜなら、良い文章とは「想像できる文章」だからです。自分の脳内にある話を、どうすれば読者に伝えられるのか考え続ければ、自ずと想像できる文章が作れるようになるでしょう。

 ということで、今回は読者のことを考えられる文章作法をまとめてみました。

具体性を意識しよう


 漫画や映画と違って、小説は想像させる娯楽です。

 どういった話をしているのか、読者に伝わらなければ意味がないので詳細な描写・説明が求められます。

 しかし、何事もやりすぎは良くないので、過剰なまでに具体的な文章は避けましょう。「その後の文章に、悪い影響が出ない程度」を意識しましょう。

段落ごとの内容はひとつに絞る


 段落には、ちょっとした栞みたいな機能があります。

 本やモニターから目を離しても、どこまで読んだのか分かりやすいです。だから読者も、肩の力を抜いて読書ができます。

 読者が読書中に立ち止まったり、休憩をはさむ時は、一区切りついた時です。段落が長すぎると、どこまで読めば息継ぎができるのか分からなくなり、ストレスを与えてしまいます。

 息継ぎがしづらいと、想像しづらくなってしまいます。段落ごとの内容はひとつに絞って、出来るだけ息継ぎのタイミングを多くしてあげましょう。

客観的に自分の文章を読もう

主観:その人の意見・主張
客観:誰が見ても変わらない事実

 このふたつを組み合わせないと、読み応えのある文章は生まれません。

 しかし、主観と客観が入り乱れている文章は読みづらいものです。小説では「地の文が、誰の視点で書いているのか分からない」という作品が稀にあります。

 視点が乱れている作品は「キャラクターの主観なのか、客観なのか分からない」というふうに見えますが、問題はもっと根本にあります。

 作者が、「自分」と「読者」をごちゃ混ぜにしてしまっているから、視点の乱れた作品が出来てしまうのです。自分で書いた文章は読みやすいものですが、客観的に見て読みやすいのか考えないといけません。

専門用語や難読語には注意


 読者が知らない言葉は、それだけで読みづらい要素となってしまいます。一般的な言葉を使うのが望ましいのですが、専門用語や難読語を使う際は、噛み砕いて説明する必要があります。


 専門用語とは、特定の分野でのみ通じる言葉です。ビジネス用語・学問用語が代表的ですね。隠語・略語・俗語についても同じことが言えますので、今回はそれらを一括りにして「専門用語」とします。

 特にファンタジー小説では作品内のみ通用する専門用語が出てくることがしばしば。テーマにあまり関係ない場合は、極力短文で説明する必要があります。「ゲーム用語やネットスラングはみんな知っている」と思わないことが大事ですね。


 難読語とは、読み方の難しい文字のことです。読み方が特殊であったり、日常生活ではあまり使われなかったり、画数が多かったり。「挨拶(あいさつ)」はひらがなで書かれることが多いですよね?

 読みづらい単語は少ないほうが良いので、普段から中学生レベルの言葉のみを使うことを心がけましょう。


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