小説を書く上で、入門者が犯しやすいタブーをまとめました。
どう小説を書くかなんて自由だ
当ブログでは、文章作法に関する記事を書いていますが、文章作法を100%守る必要はないと思っています。自作品を読んでもらいたい人が守るものですので、読んでもらわなくてもいいのなら、守らなくても大丈夫です。
特にweb小説は、今までの小説とは少し違った環境になっています。当然ルールも変わってくるので、「一般小説ではNGだけど、web小説ならOK」な表現もあるでしょう。
しかし、今回紹介する以下の4点に関しては、web小説でも避けたほうが良い表現です。注意してください。
台詞の前に名前を書く
セリフの前に名前を書くのは、脚本・戯曲・ノベルゲームなどではよく見る手法です。ネット上で人気の台本形式ノベル「SS」でも使われています。
しかし、小説においては良しとされてはいません。分かりやすく描写していれば、名前なんか書かなくても伝わるからです。名前が書いてあると読者からは「この人は描写力がない」と思われる危険性があります。
十中八九避けたほうが良い表現なのですが、「誰が喋っているか明確になる」というメリットもあります。現代では受け入れられませんが、未来では使って当たり前になっているかもしれません。
顔文字や(笑)などを使う
プロ作家でも稀に(笑)や顔文字を使う人はいますが、開拓されていない表現なのでアマチュア作家では手に余るでしょう。
心理描写を簡略化することができますが、共感性が損なわれる文章になります。例文なら「どうして笑っているのか」、「どうしてピースしているのか」といった説明を書かなければ、意味がわかりません。説明してあったら、(笑)や顔文字を使う必要はないです。
パロディ元を知らないと意味不明な文章になる
有名な作品とはいえ、知らない人もいます。意味がわからない文章を読みたがる読者はいないので、下手なパロディをした時点で読者が減ると思ってください。
パロディは、通じなくても問題ないように工夫する必要があります。そんなことはお構いなしにパロディしまくるプロ作家もいますが、プロ作家がやっても寒いケースが多いです。
著作権や肖像権に触れるような形で描写する
こちらも、知らない人には伝わりません。著作権・肖像権の侵害にうるさい会社があるので、小説投稿サイトなら運営者から警告を受ける可能性があります。
実在する地名や歴史上人物なら大丈夫です。
まとめ
今回の要点は、以下の3つです。
・他の業界では普通の表現だからといって、小説でやっていいわけじゃない。
・知らない人には伝わらない文章はやめよう。
・普通に説明や描写を書こう。
冒頭でも書きましたが、小説の書き方なんか自由にやるのが1番です。しかし、「読みやすい文章」を心がけているのなら、「読まれやすい文章」も心がけたいところですね。
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