文章作法講座!普通の文章を書くためのルール



 小説の基本的な書き方として、文章作法の基礎まとめシリーズ。今回は禁則事項とカッコについて。レベル3まであります。

ルールを守るのは大事!

「なぜ文章作法を守る必要があるの?」

 という質問に対して、自分はこう答えます。

「読みやすくなるからに決まってんだろ!」と。

 文章作法を守るのは、読み手のことを考える第一歩です。日本語を美しく見せるために、小説家や編集者といった先人たちが何代にも渡って精錬したルール……その偉大さを無視するということは、小説家としての道のりを険しくさせると言っても過言ではないでしょう。

 読者の目も厳しいものとなります。「なんだ、この作者は文章作法も知らないのか。きっと作家歴が短いのだな」と思われても仕方ありません。

 稀に文章作法を守らないプロ作家もいますが、それは少数派。守っている作家のほうが多い事実は変わりません。

ということで、小説書く前に文章作法を覚えましょう。今回はレベル1の前半なので、誰にでもすぐ出来る初歩中の初歩をまとめてみました。

文章作法の初歩


 ここでは文章作法の初歩をまとめています。

段落はじめは一文字空ける


 段落とは、ひとつの内容をまとめた文章のことを指します。Wordやメモ帳、投稿サイトなどで書いている場合は「エンターキーを押して改行するまでが1段落」とされています。

 段落の1番上をスペースキーで一文字分空けることで、「ここからここまでが段落だよー」というアピールになります。空けなかった場合は、どこからどこまでが1段落なのか分かりにくくなり、不親切な文章となってしまいます。

 半角スペースではなく、全角スペースで空けましょう。
 

 この行為を「行頭1字下げ」……略して「字下げ」と呼びます。

禁則処理を守ろう


行頭禁則文字
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行末禁則文字
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(OpenOffice4.1.2の文書ドキュメントより引用)

 行頭禁則文字……文章の1番上に表示しちゃいけない文字。
「かっこ閉じ、符号、小文字は行頭に置いちゃダメ!」

 行末禁則文字……文章の1番下に表示しちゃいけない文字。
「かっこ始めは行末に置いちゃダメ!」

 これも文章を読みやすくするためにルールなのですが、ワードソフトや小説投稿サイトなら最初から設定されているので、考える必要はないですね。

 原稿用紙といったアナログ環境で書く場合は意識しなければなりません。文章量を調整したり、枠からはみ出して書いたり……色々と対策はありますが、この記事はあくまでweb小説家のために書いたものなので、詳しくは書きません。

基本的に全て全角で表記しよう


 算用数字(アラビア数字)とアルファベット以外は、全角で表記しましょう。統一性を持たせるためのものです。

 なぜ算用数字とアルファベットが例外なのかというと……色々な事情があるようです。もちろん「読みやすいから」という理由が1番です。

 自分は、外国文字だからと思うことにしています。

かっこの決まり


 ここでは「かっこ」を使う上で守るべき原則をまとめています。

段落始めのかっこは字下げしない


 どのかっこでも同じです。段落の始めでも字下げしていたようですが、今では字下げしないのが定番のようです。理由は知りません!

 自分は、かっこ始めには字下げ効果もあると思うことにしています。

かっこ内の文末には句読点はいらない


○ 「この辺にぃ~、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ」
× 「この辺にぃ~、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ。」
× 「この辺にぃ~、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ」。

(真夏の夜の淫夢 迫真空手部から引用)

 かっこ閉じには句点効果もあるから、句点を打つ必要はありません。他のの文章業界では打つこともありますが、小説に関しては要りません。

かぎかっこの中にかぎかっこを入れる場合は、二重かぎかっこを使う


「田中さんが『明日は休日だ』と言っていたよ」

 小説の世界では、セリフのなかにセリフを入れたくなる場面が出てきます。その場合は二重かぎかっこを使いましょう。

「二重かぎかっこのなかに、かぎかっこを入れたい!」という場合は、そもそも文章構成が良くない可能性が高いので、見直しましょう。

かっこ、かぎかっこ、二重かぎかっこ以外にも使って良し


「」
『』
()
【】
[]
〈〉
《》

 小説の世界では、様々なかっこが使われます。その他のかっこについては、これといった使い方が決められていません。自由に使いましょう。

 自由とはいっても、自分でルールを設定する必要があります。少なくとも作品内では、決めたルールからブレてはいけません。

 会話文は必ず、かぎかっこを使いましょう。かぎかっこに関しても同じことが言えます。テレパシーや心の声のように、発音しないセリフに関しては別のかっこを使ったほうが良いです。

記号・符号を使いこなす作家は強い


 小説は文章を読む娯楽ですが、文字ばかり続いてしまうと味気ないものとなってしまいます。

 様々な符号を使うことで文章に華やかさが生まれ、読みやすい文章を作ることができます。単体では効果がないけど、素材を活かせる……いわば調味料のような存在なんです。

 肉と野菜のことだけ考えていたら、美味しいカレーは出来上がりません。最低限の文章作法を身につけた後は、記号・符号の使い方を知りましょう。

 ということで、小説でよく使われる符号をまとめて、解説してみました。

「!」と「?」の決まり


名称
 ?……はてなマーク、疑問符、クエスチョンマーク
 !……ビックリマーク、感嘆符、エクスクラメーションマーク


 小説の世界では、どちらも会話文のなかで使われることが多いです。

 キャラクターの反応を簡単に表現できるので便利なのですが、多用しすぎると描写が薄れる危険性があります。

 文体が軽くする効果があるので、ライトノベルでは特に見られます。

「!」や「?」の使い方


疑問符の用例

1,質問する。不確かなものを確認する。
例:「ここはどこですか?」

2,問題について考えさせる。
例:「さて、私は誰でしょうか?」

3,同意を求める。
例:「お前もそうだよな?」


 疑問符は、主に質問していることを伝えるために用いられます。相手に同意を求める時や、問題について考えてほしい場合にも使われます。

感嘆符の用例
1,音を大きくする。
例:「ドッカーン!」

2,びっくりする。
例:「うわぁっ!」

2,気持ちがたかぶっている。
例:「すげー!」


 感嘆符は、声を大きくしているや話を強調している時に用いられます。「ビックリマーク」と呼ばれているように、びっくりしている時にも使われます。

「!」や「?」の後ろは一文字空ける


良い例と悪い例
○ 「いいよ! 来いよ! 胸にかけて胸に!」
× 「いいよ!来いよ!胸にかけて胸に!」
× 「いいよ! 来いよ! 胸にかけて胸に! 」

(真夏の夜の淫夢 第四章「昏睡レイプ! 野獣と化した先輩」より引用)


 疑問符と感嘆符は文を区切るため、句読点と同じ効果を持っています。次の文に移ることを示すために、使った直後は1文字分の間を空ける必要があります。パソコンで文章作成しているのなら、全角スペースで空白を作りましょう。

 次にかっこ閉じが来る場合は例外で、スペースを空けないでください。どちらも文の終わりを示すものなので、くっついていないと読者は混乱します。

「!」や「?」は全角、「!!」や「!?」なら半角


 半角で疑問符や感嘆符を2個並べると、1文字扱いになって綺麗な見た目になります。全角だと見栄えが悪くなります。横書きだとあまり違いはありませんが、縦書きだと横に並ばず、読者に若干のストレスを与えてしまいます。

 基本的に全角で入力するのがルールですが、「!!」や「!?」など、複数並んでいる場合は半角にしましょう。3個までは1文字扱いとなります。

三点リーダー、中黒、ダッシュ、波形の決まり


名称
 …......三点リーダー、点線、点々
 ・......中黒、中点、黒丸
 ―......ダッシュ、棒線
 ~......波形、波ダッシュ、波、波線、うにょうにょ


 小説で主に使われる符号は、以上の5種類です。

三点リーダーとダッシュは偶数個置く


 1個だけでは目立たないので、最低でも2個並べて使います。複数置いているからといって奇数個並べるのもダメです。

中黒、三点リーダーの使い方


中黒の用例
1,単語を並べる。
例:「リンゴ・バナナ・みかん・ぶどう」

2,外国語の単語を繋げる。
例:「ア・ラ・モード」

3,日付を表す。
例:「平成二十八・九・八」


 中黒は、単語を並べる時に用いられます。主に外国語の単語と単語を繋げたり、日付を表す時に使われます。

 日付に関しては、普通に「平成二十八年の九月八日」と表記したほうが、小説的には分かりやすいでしょう。

三点リーダーの用例
1,沈黙を表す。
例:「…………」

2,言葉に詰まる。
例:「だってさぁ……」

3,聞こえなかった部分を表す。
例:「おき……! お……て! ……きて! 起きて!」


 三点リーダーは、沈黙の間を作るために用いられます。会話文なら言葉に詰まっている様子や、聞こえなかった部分を表すことが多いです。地の文だと文章の省略に使われます。

 中黒を三点リーダーとして使う作家がいますが、確実に間違った使い方です。中黒は単体でも存在感のあるものなので、いくつも並べると存在感が大きくなりすぎて、見づらくなってしまいます。

ダッシュ、波形の使い方


ダッシュの用例
1,直前の文章を言い換える。
例:「太郎の母親――山田花子――がいた」

2,余韻を残す。
例:「そして数年後――」

3,長い長音符号として使う。
例:「誰か助けてくれぇ――――――――っ!」


 ダッシュは、幅広い役割を持ちますが、どれも他の符号とかぶっている点に注意しましょう。

 直前の文章を言い換えるのは、かっこ。余韻を残すのは三点リーダー。長い長音符号は言わずもがな……「どうしてダッシュなのか」といった理由をしっかり考えなければいけません。

波形の用例
1,時間や距離を繋げる。
「9~10時くらいに家を出て、渋谷~新宿を歩く」

2,長音符号に楽しそうな印象をつける。
「やっほぉ~」

3,文章の省略
「太郎が『東京から大阪に行くならバスが~』って、バスをオススメしていたよ」


 波形は、「ここから、ここまで」と時間や距離を繋げる時に用いられます。会話文なら文章の省略や、長音符号として使われます。

外国の字は扱いが難しい


 算用数字、アルファベット……どちらも外国の字であるため、日本語の文章作法には適応されません。特に小説は縦書きを意識した文章作法なので、外国文字は扱いが難しいです。

 しっかり覚えておいて損はない……ということで、今回は数字・アルファベットの文章作法をまとめてみました。

数字は縦書きなら漢数字、横書きなら半角の算用数字


 縦書きで算用数字(アラビア数字)を使うと、非常に見づらくなってしまいます。

「小説家になろう」では縦書きPDFで読むことができるため、縦書きルール書こうか、横書きルールで書こうか悩ましいところです。どちらでも大丈夫ですが、イラストを挿入している場合は横書きルールで書いたほうが合理的かもしれません。

 全角の算用数字は大きいため、目立ち過ぎます。特に桁が多くなると汚く見えてしまうため、半角で書きましょう。

縦書きで桁数の多い数字を書く時は「○」と「・」が大事!

漢数字の用例

1,桁数が多い場合(1)

例:一万キロメートル

2,桁数が多い場合(2)
例:一○○○○キロメートル

3,桁数が多く、かつ細かい場合
例:一万と三キロメートル

4,小数点を使う場合
例:一・○五センチ

5,分数
例:二分の一

「○(まる)」は「0(ゼロ)」として、「・(中黒)」は「.(小数点)」として使います。

(1)と(2)は好みの問題なのですが、単純な読みやすさでいえば(1)のほうでしょう。小数点以下や、桁数が細かすぎる場合は「○」を使った表記のほうが便利ですね。

横書きなら3桁ごとにカンマを入れよう


 4桁以上の数字にはカンマを使ったほうが、何桁の数字なのか分かりやすくなります。

 しかし、横書きとはいえ、桁数が多すぎると読みづらくなってしまいます。「億」や「万」といった文字も有効活用していきましょう。

 縦書きならカンマは必要ありません。

アルファベット単体なら全角、英文なら半角


 縦書きだと、全角アルファベットは縦向き、半角アルファベットは横向きに書かれます。英文なら横向きになっていたほうが読みやすいのですが、「AならばBである」といったように、アルファベット単体を表記する場合は全角にしましょう。

 横書きなら全角・半角関係なく縦向きなので、アルファベット単体の時でも半角を使っても大丈夫です。しかし英文のように複数並べる場合は、絶対に半角にしましょう。

出来るだけアルファベットを使わない工夫が大事


 縦書きの英文は読みにくいものです。カタカナ表記や別のもので代用するのが好ましいでしょう。

 横書きなら問題ないので、「km(キロメートル)」や「kg(キログラム)」といった単位も気にせず使えます。


この記事を書いた人

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 小説家志望の元ライター。
 プロの小説家になるべく、日々勉強しながらサイト運営しています。
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